皆さん、こんにちは。つい先日お風呂上りにドライヤーをしていた時のこと、「ん?なんかクサいな…脂っぽいニオイがする」周りを見渡してもニオイを発しているものはなさそう。「もしかして私のニオイか?」クンクンするが流石にお風呂上りにそんな気になる感じはしない。思い切って近くにいた子どもに、「なんかクサい?」と尋ねました。
すると衝撃の言葉が子どもの口から出たのです。「え?いつもママがドライヤーしてるときこんなニオイするよ?パパよりは臭くないけど」
えー!まるで鈍器で殴られたような衝撃です。その場はなんともない感じで終わらせましたが、まだ30代なのに…私からは加齢臭が出ていたことが判明しました。年上の旦那も30代後半に差し掛かり仕事終わりや近くにいると、「臭うな~」と感じることが増えていましたが、まさか自分も加齢臭を発していたなんてショックどころではありません。
若い時から匂いには気を付けていたつもりなのに、これは何とかしなければ!と加齢臭について調べ始めました。効きそうなものは取り入れ、調べて、とにかく行動あるのみと様々なことを試しました。
〈加齢臭の原因は何か〉
加齢臭は自分が持っている体臭や汗をかいた時の汗臭とは全くの別物です。汗腺からは年を取ると「パルミトオレイン酸」という物質が多く分泌されるようになります。皮脂は活性酸素に触れると酸化し「過酸化脂質」という物質に変わり、この二つが結合すると加齢臭の原因である「ノネナール」に変わります。
年を取ると抗酸化作用が低下し、女性ホルモンの分泌が減り、皮脂を分泌させる働きのある男性ホルモンが増えます。つまり、皮脂量が増え上記の作用が起こり嫌なニオイを発生させるのです。
〈皮脂腺が多い場所は〉
頭皮・首・おなか・ワキ・耳の後ろ
顔のTゾーン・デコルテ・胸元・背中の中心・足の裏
人によって特に多い部分は異なりますが、ほぼ全身ということです。
〈加齢臭のセルフチェック方法〉
着用後の衣類を未使用のポリ袋に入れ口を閉じる。何度か深呼吸をしながら1~2分待ちニオイを嗅いでみる。この時のニオイは周りが感じているあなたのニオイです。
洗いたての枕カバーをつけ寝る。翌朝、ニオイを嗅ぐ。古本と古い油が混じったようなニオイ、枯草のようなニオイがしたら加齢臭です。
ハンドソープを使うと石鹸の匂いがついてしまうため、流水などでしっかりと洗い流し、耳の後ろや頭皮をこする。両方行うときは1回ずつ流水でニオイを落としてから行ってくださいね。
かなり勇気がいることですが、一番手っ取り早く自分の状態を把握することができます。また、客観的な意見をもらえるのでセルフチェックで安心していたら、実は加齢臭を発していたなんてことも避けられます。
・汗をかいていないのに体臭が気になる
・自分の体臭を嗅ぐと祖父母を思い出す
・オイリー肌
・揚げ物や脂肪分の多い食べ物、お菓子や甘いもの、インスタント食品をよく食べる
・喫煙、飲酒をする機会が多い
など当てはまるものが多い人は要注意です。みなさんはいかがだったでしょうか?
〈実際に行った対策とは〉
ー食生活の見直しー
ほとんどの健康関連やこのような話題になると「食生活」と言われます。そして私も「やっぱり食生活か、分かっているけど面倒くさい」ところが正直な気持ちでしたが、加齢臭が自分から発しているという信じがたい事実を覆すには向き合うしかありませんでした。
そして食生活は生きていく上で切っても切り離せないものです。積極的に摂った方がいい食品があるのはもちろんですが、私はまず今まで摂っていたものから身体に悪そうなものは辞めたり、減らすことから始めました。
主にやめたのはインスタントラーメン、コンビニ弁当、飲酒です。
正直に言って全てを辞めるのは不可能でした。仕事が遅くなれば子どもや旦那に申し訳ないなと思いながら手抜きで夕飯の準備をすることはしばしば…なので、その中でもなるべく添加物の少ないものに置き換えるところからです。
工場で大量に作られて長く持つものは手軽で簡単に食べることができますが、もちろんその分添加物も多いので店舗で調理してその日に賞味期限がなっているものにしたり、仕事の合間に行くコンビニを少し減らして、家から白米とふりかけだけを持って行ったり、無理のない範囲内で辞められるものから減らしていきました。
〈効果のあると言われている食べ物〉
- ビタミンC:緑黄色野菜や果物など
- ビタミンE:アーモンド・ナッツ類・アボカド・ゴマなど
- アルカリ性食品:梅干し・ワカメなど海藻類、大豆製品やきのこなど
- 発酵食品:漬物・キムチ・乳酸
身体に悪そうなものを減らすことに成功したら次は良いものを摂り入れようということで、時間があるときはなるべく品数を増やしたり、休みの日に作り置きをして摂取するようにしました。慣れてくるとどの食材か覚えてくるので、スムーズに買い物が出来るようになります。
ー汗を流す習慣を作るー
身体を動かし汗を流す習慣がない人は、毛穴に皮脂が詰まりやすく加齢臭が発生しやすくなります。全く運動をしていなかった私がいきなり過度な運動をしても続かないことは目に見えています。そもそも何をすれば良いのかも分からないし、やり方も分かりません。
まずは真似をすることから始めました。YouTubeなどで5分程度の簡単なストレッチから取り組みました。慣れてきたらスクワットや腹筋など、時間が短いものからで良いです。とにかく動画を見ながら真似してください。慣れてきたら時間や量を増やしていきましょう。
それからお風呂にきちんとつかり汗を流すことです。もちろんそんな気力がないくらい疲れている日もあります。好きな入浴剤を入れてリラックスしながら水分補給もしっかり行ってください。
ー身体の清潔さを保つー
まずは洗髪をするとき、髪を洗うというよりは頭皮を洗うイメージで行います。整髪料を使っている人はシャンプー前にしっかりお湯で流してから洗うようにしてください。泡立ちも全然違います。また、美容師の友人に教えてもらったのですが、首側から上に向かって洗うと毛並みに逆らえるので、よりキレイに洗えるようです。マッサージなども効果的ですが、洗いすぎると皮脂が落ちすぎてしまい失った皮脂を取り戻そうと余計に分泌してしまうので、注意しましょう。入浴後は頭皮から肌まで部位に合った保湿をしましょう。
ー女性ホルモンを増やすにはー
女性ホルモンを増やしたいけど、長年連れ添っている旦那にはトキメキを感じられない…恋を楽しんでいる余裕はないという人も多いと思います。そこで私は恋愛映画やドラマ、アニメや漫画など好きな俳優やキャラクターなどを見つけ楽しみました。また、観葉植物を育てたり、ペットと遊ぶ時間を多くすることでドーパミンが増え、幸せを感じやすい状態にできるそうです。
〈まとめ〉
自分のことは子どもや旦那、家のことが優先になりついつい後回しになりやすいですが、自分から加齢臭が出ていることに気づき「食生活の改善」「運動の習慣化」「身体を清潔にする」「女性ホルモンの分泌」に気を付け生活をし、改善することができました。
これらの方法は加齢臭が原因で向き合おうと思い実践してきましたが、体系キープや肌の状態、忘れかけていた美意識などにも良い影響を与えてくれました。
臭すぎる!と取り返しのつかないことになる前に、加齢臭が気になり始めたそこのあなたもぜひ実践してみてください。
【監修者プロフィール】
第97回薬剤師国家試験に合格後、薬剤師としてドラッグストア併設の薬局で薬剤師・管理薬剤師を経験しました。
現在は化学系専門商社にて医療法務の業務(薬機法・景品表示法、医療法等)や化学物質管理業務に携わっています。
薬剤師の業務はもちろん、医療・健康分野にも豊富な知識を有しています。
僕は、中年になって自分から発するニオイに気づかず、仕事やプライベートでの失敗を数多くしました。
当時は、ネットも今ほど充実しておらず、「ニオイで病院に行く」という発想もありませんでした。
人間は誰しもが老い、そして加齢臭は避けては通れない道なのです。
僕と同じように加齢臭が気になった人たちへ、良い情報提供をしようと特に加齢臭・口臭等のニオイに特化したサイトを立ち上げました。
ライターは看護師、薬剤師、歯科衛生士、医学部学生等医療関係者等による記事です。
全ての記事が医療法務の専門家による厳しいチェックを受けております。
僕は、中年になって自分から発するニオイに気づかず、仕事やプライベートでの失敗を数多くしました。
当時は、ネットも今ほど充実しておらず、「ニオイで病院に行く」という発想もありませんでした。
人間は誰しもが老い、そして加齢臭は避けては通れない道なのです。
僕と同じように加齢臭が気になった人たちへ、良い情報提供をしようと特に加齢臭・口臭等のニオイに特化したサイトを立ち上げました。
ライターは看護師、薬剤師、歯科衛生士、医学部学生等医療関係者等による記事です。
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