もし、入院するってなった場合、皆さんはどんなものを用意しますか?
きっと、洋服や、パジャマ、シャンプーや洗剤、柔軟剤など様々なものを用意することになると思います。
しかし、用意するのは、ものだけではありません。
ニオイなどに対する心の準備も必要です。
入院している部屋がクサかったらいやだなー
今回は入院中に気になるニオイについて、皆さんにお伝えしたいと思います。
実は気になる入院中のニオイ
普段の生活では、不快なニオイを嗅ぐ機会に、遭遇することは少ないと思います。
もし、不快なニオイを嗅いだとしても、何となくその場所がクサいことがわかっていて、心の準備をして嗅いだりしていると思います。
病院ではニオイから逃げることができません。
では、入院中はどんなニオイが気になるのでしょうか?
目次
入院中に気になる体のニオイ
入院中の気になるニオイを皆さんは想像できますか?
食べ物のニオイ、飲み物のニオイ、汗のニオイ、色々なニオイが皆さんの頭の中に浮かんでいると思います。
私は何度か入院したことがあるのですが、私の経験上、1番気になるニオイは、体(身に着けている衣類も含む)のニオイだと考えています。
クサいニオイがする場所にいた場合、少なからず衣類にニオイが付着し、病室に持ち帰ってしまいます。
病室が1人部屋ならいいですが、4人部屋などの場合は、周りの方達に迷惑をかけてしまいます。
病室内では、ニオイから逃げることはできません。
自分がクサいニオイの発生源にならないように、注意をしながら入院生活をおくる必要があります。
入院中のニオイが気になるのはどんなとき
入院中のニオイが気になるのは、どんなときなのでしょうか?
入院中は行動できる範囲は狭いので、どの病院に入院しても同じような場所や、シチュエーションが気になると思います。
1つずつ確認してみましょう!!
病室内のニオイ
入院中で一番長い時間滞在する場所は、病室内です。
1人部屋ならニオイが気になることも少ないと思いますが、4人部屋など複数の人達で病室を利用する場合はニオイがとても気になります。
とくに、昼食でニオイが強い食べ物だった場合や、お菓子や飲料水などのニオイ、洗濯した後の柔軟剤の強い匂いなど、例をあげると沢山でてきます。
ゴミ箱にニオイの強いゴミが入っている場合は最悪です。
自分のゴミ箱のゴミなら処理できるのですが、他人のゴミ箱のゴミについて「クサイので、早くゴミ捨ててください」とは言えないので、早く処理してくれるのを祈るしかありません。
入院中は病室内の温度設定が一定値で定められている場合があります。
とくに、夏場と冬場では、夏場の方が暑くてニオイが気になるイメージがありますが、私の経験上、冬場の方が病室内のニオイが気になる傾向があります。
理由としては夏場の場合、病室内の冷房が効いており冬場と比べると、病室内の温度が低く設定される傾向があります。
逆に冬場は病室内の暖房が効いており、病室内が少し暑くなりニオイが気になりやすい温度設定になってしまいます。
このような点からゴミの処理は、こまめにおこなうことをオススメします。
トイレのニオイ
入院中、病室が個室であれば、専用のトイレがあるかもしれませんが、共同の病室の場合はトイレも共同になります。
病院にもよるかもしれませんが、私が入院した病院はトイレが綺麗に清掃されていて、不快感がないトイレでした。
それにもかかわらず、大便のニオイがクサイと感じ、気になることがよくありました。
消臭スプレーが置かれていたので、使用後使ってくれたら良いのですが、使わない人が意外に以外と多く、ニオイに耐えられず引き返したこともありました。
消臭スプレーなどが置いてある場合は、積極的に使うことが、入院患者皆さんのためになりますので、忘れないようにしましょう!!
余裕がある場合は、途中で1度流すなどして、極力クサイニオイが充満しないように配慮ができれば、なお良いです。
高齢化が進む中、今、大きな病院は、「認知治療が必要な人」「病気で入院治療の必要な人」「様々な手術を必要とする人」が混在しています。
誰がしたか分かりませんが、
「大のトイレをした後、流さない方」
「便座やノブ・扉にいわゆる う●こがついていた」
こともありました。本当に、注意が必要です💦
外出中のニオイ
入院中はあまり外にでることがないかもしれませんが、外にでるときはニオイに対する注意が必要です。
入院中は病院内の独特なニオイがどうしても付着してしまいます。
自分では気づきにくいですが、病院外で生活している人達の中にはそういったニオイが気になる人もいると思います。
とはいえ、このニオイ対策は正直難しいので、余裕があれば実践する程度で問題はありません。
私の経験では、病室内とトイレさえ気を付けていただけたら、ひとまず問題はないと思っています。
体からするニオイの原因は
入院中ニオイが気になるシチュエーションは、何となくわかっていただけたと思います。
それでは入院中、自分がクサいニオイの発生源になってしまうとしたら、どのような場合が考えられるでしょうか?
自分の体が発生源の場合、何が原因になるのかを考えてみましょう。
汗のニオイ
代表的なニオイは、汗のニオイになります。
夏場は何となくわかると思いますが、冬場も病室内が温かく汗をかいてしまいます。
汗をかいたら、シャワーやお風呂に入って汗を流せば問題ないと思うかもしれませんが、入院中では難しい行動になります。
なぜなら、お風呂やシャワーを利用できる時間や、曜日が定められている場合が多いからです。
病院にもよりますが前提として、普段生活しているように、毎日お風呂や、シャワーが利用できると思ってはいけません。
入院前に、病院のホームページや電話で問い合わせなどしてみて、お風呂やシャワーの利用方法を聞いておくことをオススメします。
頭皮のニオイは、汗のニオイよりはニオイ発生までに時間がかかりますが、ニオイ始めるととても気になります。
お風呂やシャワーは毎日使えないが、洗髪は毎日病室内でしていただける病院もありますので、どうしてもお風呂やシャワーが毎日使えない病院しか空いていない場合は、洗髪だけでも毎日できるか確認をするようにしましょう。
服のニオイ
汗のニオイに並んで気になるのが、服のニオイです。
汗をかいて服にニオイが付着してニオイが発生する場合もありますが、その服を洗濯することでニオイの問題が発生する場合があります。
それは、意外と見落としがちな柔軟剤の匂いです。
普段は良い匂いでも、密閉した病室内の空間では、匂いが強烈すぎてクサイと感じてしまう場合があります。
ニオイの感じ方は人それぞれですので、持って行く洗濯洗剤や柔軟剤は極力ニオイが強くない商品を選ぶように気をつけていただけたらと思います。
洗濯以外で服のニオイが気になるケースは、食べ物のニオイが服に付着してしまう場合です。
患者の皆さんが同じ病院食を食べる場合は仕方がありませんが、自分で持ってきた食べ物のニオイが強烈で服に付着してしまう場合があります。
とくに、内緒で持ち込んだ場合は看護師さんにも怒られてしまうので、夜食やお菓子などは、極力ニオイがしない食べ物を持ってくるように心がけるようにしましょう。
最近の病院では、灰皿の設置がされていないケースが増えてきたので少ない意見だと思いますが、タバコのニオイが付着した服はすごく気になります。
とくに、タバコを吸わない人にとっては気になる服のニオイになりますので、タバコを吸うときは風向きを気にしながら副流煙にかからないように吸い、病室に戻るときは手を洗うなどニオイ取りを徹底しておこなっていただきたいニオイになります。
体のニオイをケアするためには
入浴時にしっかり洗う
基本的なことになりますが、入浴時はしっかり洗うことが大切です。
とくに、入浴できる曜日や時間が決まっている病院では、そのときを逃してしまったら、何日か待たなくてはならなくなります。
まずは時間をしっかり確認し、洗い忘れがないように心がけること、足先や、腋などニオイが気になる部分は徹底的に洗うことを心がけていただけたらと思います。
洗剤や柔軟剤を変える
洗濯する際の、洗剤や柔軟剤にも注意が必要です。
一般的には良い匂いでも、密閉された空間では強いニオイはクサいニオイに変わってしまいます。
洗剤や柔軟剤には、無臭タイプが少ないと思いますので、洗剤や柔軟剤を選ぶときは、お店の店員に聞く、口コミを利用するなどして、匂いが強くない商品を選ぶようにしましょう!!
汗をこまめに拭き取る
この対策も基本的なことになってしまいますが、汗をこまめに拭き取ることも体のニオイ対策では必要になります。
人は、寝ている時も発汗していますから、起きたときや看護師さんが毎日、持ってきてくれる暖かい蒸しタオルで、しっかりふきましょう。
汗を拭く部位は、首元、腋、股間、お尻、足の指の間など順番を考えながら、拭かないと大変になります。
僕は寝ぼけた状態で、下の足先、お尻、股間、腋、顔!ときた時に、「クサい!」って目が覚めました💦
また、ニオイ対策だけでなく風邪の予防などにもなりますので、汗が出ていることに気が付いたらこまめに拭き取るようにしましょう!!
ただし、汗を拭きとる際に利用する、汗拭きシートの匂いには注意が必要になります。
柔軟剤と同じで、密閉された空間では強いニオイは悪臭に変わってしまいます。
汗拭きシートと制汗スプレーの利用を考えている場合は、無臭のタイプか匂いが弱いタイプを皆さんには選んでいただきたいと思います。
まとめ
今回の内容はいかがだったでしょうか。
入院前の行動が、いかに入院中のニオイ対策で必要か分かっていただけたと思います。
周りの人達のニオイが気になるということは、自分もクサいニオイを発生させている可能性があるということです。
入院中は正しいニオイ対策をおこなうように心がけましょう!!
【監修者プロフィール】
第97回薬剤師国家試験に合格後、薬剤師としてドラッグストア併設の薬局で薬剤師・管理薬剤師を経験しました。
現在は化学系専門商社にて医療法務の業務(薬機法・景品表示法、医療法等)や化学物質管理業務に携わっています。
薬剤師の業務はもちろん、医療・健康分野にも豊富な知識を有しています。
僕は、中年になって自分から発するニオイに気づかず、仕事やプライベートでの失敗を数多くしました。
当時は、ネットも今ほど充実しておらず、「ニオイで病院に行く」という発想もありませんでした。
人間は誰しもが老い、そして加齢臭は避けては通れない道なのです。
僕と同じように加齢臭が気になった人たちへ、良い情報提供をしようと特に加齢臭・口臭等のニオイに特化したサイトを立ち上げました。
ライターは看護師、薬剤師、歯科衛生士、医学部学生等医療関係者等による記事です。
全ての記事が医療法務の専門家による厳しいチェックを受けております。
僕は、中年になって自分から発するニオイに気づかず、仕事やプライベートでの失敗を数多くしました。
当時は、ネットも今ほど充実しておらず、「ニオイで病院に行く」という発想もありませんでした。
人間は誰しもが老い、そして加齢臭は避けては通れない道なのです。
僕と同じように加齢臭が気になった人たちへ、良い情報提供をしようと特に加齢臭・口臭等のニオイに特化したサイトを立ち上げました。
ライターは看護師、薬剤師、歯科衛生士、医学部学生等医療関係者等による記事です。
全ての記事が医療法務の専門家による厳しいチェックを受けております。