あなたの周りで気になる体臭を出している人はいませんか?
私も職場で
「ドブの腐ったような臭い」
とか
「鼻を激しく刺激するような臭い」
を出している職員と一緒に仕事をすることがあり、職場に出てくるだけでストレスになっていた時期があります。
今回、そういった体臭がNGな理由と、そういった体臭から解放される方法を解説したいと思います。
目次
体臭とは:よもやま話
まず、そういった体臭がNGな理由をご説明します。
「体臭とは・・・」
そもそも「体臭」とは何でしょうか。
「体臭」とは、尿や糞などの排泄物や汗などの分泌物などが元となって身体から発せられる臭いです。
体臭の強さなどには個人差があり、全く気にならないレベルのものから、周囲を不快にさせるレベルのものまで様々です。
体臭発生の仕組みは、身体から発生する分泌物(尿等排泄物、汗)を餌として菌が繁殖します。その時に菌は老廃物として臭い物質を排出します。この菌の出す老廃物こそが「体臭」なのです。
「体臭が強いとどうなる?」
体臭が強いと、まず、周囲を不快にさせます。
考えてみてください。1日中、自分にとって不快な体臭に囲まれて仕事をしなければならないことを。どれほどのストレスになるでしょうか。
また、体臭が原因で職場でのいじめに会うこともあります。
私はありませんが、ネットの掲示板を見てみると、壮絶ないじめを受けたエピソードが掲載されています。
ネットで
「体臭 服」で「教えてgoo」
を検索してみてください。
エピソードの全部はここには書けませんが、要約すると、
中学生の頃から脇のニオいに悩まされるようになり、就職もその
ニオいがクサいという苦情を受けることから正職員での就職をあ
きらめ、派遣で働き続けていました。 ある職場に派遣された時に、ある日、お昼休みから戻ったら私の
机の上に二つ折りにしたコピー用紙が置かれており、なんだろう
と思って手にとって見てみるとプリンターで印字出力された大き
な文字で
「クサいニオイの犯人は○○です!」
ってその方の名前が書かれていたとのことです。
そしてそれはその日の午前中に社内で回覧として回されていまし
た。
との内容でした。
一連のエピソードを読み終わった後に、自分がそういった環境に置かれたらと想像すると、
背筋がゾッとする思いになりました。
【体臭の改善方法:素材選び編】
そういった体臭から解放される方法を解説します。
服を工夫するだけで大分解放されますが、ここでは4つの方法を紹介します。
ニオいやすい素材で作られた服を着ない。
服の素材によってニオいやすいものとそうでないものがあります。
ニオいやすい素材の代表は「ポリエステル」です。
主にスポーツウエアやTシャツで使われています。
このような衣類は主に汗をかく場面で着ることが多く、また、直接肌に触れることから、菌が繁殖しやすい状態になりがちです。
つまり、ニオいやすい条件が揃っているのです。
さらにポリエステルの特性もクサくなりやすい要因の一員としてあります。
メリットとしてポリエステル繊維は吸水性がないため、汗がすぐに乾くことで汗で濡れた服で体温が奪われることを予防します。
丈夫で長持ち、しわになりにくく手入れが簡単、手ごろな価格で手に入るため、様々な衣類に使われています。
このように便利な反面、デメリットとしてポリエステル繊維は内部が空洞になっている「中空繊維」が多く使われていることから、汗が乾いた後に細菌や汗に含まれる成分が繊維の中に残りやすく、ニオいが発生しやすい素材です。
また、繊維自体に吸水性が無く、水分を含まないため、油分を付着しやすい性質もあり、繊維の表面に皮脂を吸着してしまうのです。さらに、吸水性が無いため、汗をかいた身体が蒸れやすくなり、体臭の原因となる菌にとって、餌も水分も豊富で、非常に繁殖しやすい環境なのです。
ニオいにくい「おすすめ」素材を着る。
では、反対にニオいにくい素材は何でしょう。
それは「綿」に代表される天然由来の素材です。中でも綿100%のものがおススメの素材です。
メリットとして、綿や麻、ウールなどの天然素材は、吸水性に優れています。
また、肌触りが良く、素材自体が汗やニオいを吸収してくれるため、臭いが外に伝わりにくく快適に過ごせるおススメの素材なのです。
デメリットとして天然素材は汗を大量にかく場合は水分で重くなったり、汗が乾きにくく、汗冷えを起こすこともありますので、スポーツなどの場面にはあまり適していません。
また、吸水性がある反面乾きにくく、体臭の原因となる菌が繁殖しやすいため、洗濯時に臭いへの対策を行う必要があります。
【体臭の改善方法:ニオい除去編】
先ほど、天然素材は洗濯時にニオいへの対応が必要である旨をお話ししましたが、天然素材を含め、付いてしまった服のニオいをとるのも効果的な方法です。
ここでは、3つの方法を紹介します。
服のニオいを取る。
方法1:服をぬるま湯に浸す。
①洗濯前に服を仕分けましょう。
具体的には、色が明るい服と暗い服、デリケートな服としっかり洗える服など、服を仕分けしましょう。ただし、この方法ではぬるま湯を使いますので、冷水で洗う必要がある服は、別の方法をとってください。
②服をぬるま湯に浸け重曹を加える
服を洗面器、バケツ、シンクや浴槽に入れ、服が完全に浸るくらいのぬるま湯を注ぎます。
そこに重曹2カップを加え、少しかき混ぜます。そして、そのまま数時間から一晩置きます。
なお、洗濯機を使う方法もあります。その場合は洗濯機に服を入れ、運転させてぬるま湯を張ります。十分な水量になったら、重曹2カップを加えて運転を一時停止し、そのまま数時間置きます。
③重曹の洗い流し
服を浸し終わったら、重曹を洗い流してください。
手で洗い流す場合、洗濯洗剤を適量使って洗います。
重曹と洗剤が完全に落ち切るまでに、何回か水を換えてください。
なお、洗濯機を使う場合は、いつもどおりに普段お使いの洗濯用洗剤を入れ、運転を再開させてください。
方法2:洗濯機で洗う前にひと工夫する。
①ニオいの特定
身体からニオいがする部分を特定しましょう。この方法では、部分的に集中して手入れをして、服から体臭を取り除きます。シャツの脇の下やズボンの股の部分からニオいがすることが多いと思われます。
②部分洗い
部分的に手入れをします。重曹と水を混ぜ、服に塗るのにちょうど良い加減の重さのペースト状にし、ニオいが強い部分に塗りつけます。
その後、通常どおりに洗いましょう。
この場合も、事前に色や素材別に洗濯物を仕分けてください。ぬるま湯で洗濯すると臭いが効果的に落ちますが、基本的には服の洗濯表示に従って洗ってください。
方法3:洗濯機を使う以外の方法
①ニオいの特定
まず、身体からニオいがする部分を特定しましょう。この方法でも、方法2と同じく、部分的に集中して手入れをして、服から体臭を取り除きます。
②ウォッカの吹き付け
次に、ウォツカを希釈せずにスプレーボトルに入れ、ニオいがする部分に直接噴き付けます。
この時、ニオいのする部分が完全に湿るまで噴き付けましょう。
その後、乾くのを待ちます。乾いた後、基本的に服のニオいは消えますがもし、消えていないのであれば再度ウォツカを吹き付けてください。
ニオいが強い場合は何度か繰り返す必要があります。
この方法は、特に、ドライクリーニングのみ可能な服に適している方法です。
クリーニング店に持ち込むと、時間もお金もかかります。このウォツカを使った方法であれば、クリーニング店に持ち込む回数を減らすことができます。
【まとめ】
どうでしょうか。気になる体臭がNGな理由と、そういった体臭から解放される方法を解説させていただきました。
周りの人たちを不快にさせる体臭がないに越したことはありませんが、今回紹介した方法が、少しでも皆さまのお役に立てれば幸いです。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
僕は、中年になって自分から発するニオイに気づかず、仕事やプライベートでの失敗を数多くしました。
当時は、ネットも今ほど充実しておらず、「ニオイで病院に行く」という発想もありませんでした。
人間は誰しもが老い、そして加齢臭は避けては通れない道なのです。
僕と同じように加齢臭が気になった人たちへ、良い情報提供をしようと特に加齢臭・口臭等のニオイに特化したサイトを立ち上げました。
ライターは看護師、薬剤師、歯科衛生士、医学部学生等医療関係者等による記事です。
全ての記事が医療法務の専門家による厳しいチェックを受けております。
僕は、中年になって自分から発するニオイに気づかず、仕事やプライベートでの失敗を数多くしました。
当時は、ネットも今ほど充実しておらず、「ニオイで病院に行く」という発想もありませんでした。
人間は誰しもが老い、そして加齢臭は避けては通れない道なのです。
僕と同じように加齢臭が気になった人たちへ、良い情報提供をしようと特に加齢臭・口臭等のニオイに特化したサイトを立ち上げました。
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