加齢臭と聞いてどんなニオイをイメージしますか?
食べ物のニオイに例えると想像しやすく、その中でも“枝豆のニオイ”という表現を見つけました。
ところがその枝豆は、加齢臭を予防するのに効果的な食べ物だということが判明しました。
どんなメカニズムなのか、セルフチェックや対策と併せて枝豆の健康効果もお伝えしたいと思います。
目次
原因物質はノネナール
人間の身体から発せられるニオイは多種多様ですが、加齢臭は男女共に40代半ば以降から気になり始め、食事と生活習慣がニオイの原因として大きく関係しているようです。
近年の私達の食事は欧米化によって動物性脂肪の摂取量が多くなっています。
それにより、皮脂の過剰分泌が起こり、さらに皮脂の中の脂肪酸が酸化するとノネナールという、枝豆のような青臭いニオイ物質が発生します。
本来ならば、皮脂は皮膚を保護する役割を持っていますが、過剰に分泌されるとニオイの原因になってしまいます。
加齢臭はどんなニオイ?どこから?
ニオイって、マスクをしていても感じることがありますよね。何かニオイがしてきたら、どこから匂ってくるのか、何のニオイなのか気になってしまいます。それを食べ物に例えると、
- 枝豆
- 古い油
- ブルーチーズ
- おでん
- シュウマイ
が挙げられます。それが身体のどこから発せられるかというと、
- 頭皮
- 耳の裏
- 首
- 胸元
- 脇
- 背中
など、皮脂の分泌が多い場所が目立つようです。
ほとんどが上半身だから、人のニオイに気づきやすいんですね!
加齢臭のセルフチェック
①脱いだ服をチェック
お風呂に入る前に脱いだ服を、お風呂上がりに嗅いでみましょう。
服を着ている時はずっと同じニオイを嗅ぎ続けている状態ですので、自分ではわかりにくくなっています。
お風呂で一度リセットしてから嗅ぐのがポイントです。
②寝具をチェック
起床後に窓を開けて空気の入れ替えをしてから、枕や枕カバー、上半身が触れる部分の シーツや布団を嗅いでみましょう。
鼻がマヒしてきたらコーヒーの香りを嗅いで一度リセットしましょう。
食事からの加齢臭対策
加齢臭の予防には、皮脂を過剰に分泌させないことが重要だとわかりました。
では、その為に注意することを食事の面から見ていきたいと思います。
脂質を多く含む食べ物を控えれば、当然皮脂の分泌が正常になりノネナールの発生が減ります。さらに対策として有効なものが抗酸化物質とアルカリ性食品です。
抗酸化物質は皮脂が酸化するのを防いでくれて、アルカリ性食品は身体が酸性に傾くのを防いでくれます。
積極的に摂取して身体の内側から予防していきましょう。
控えたいもの
- 動物性脂肪
脂身の多い肉、バターや生クリームなどの乳製品 - 加工肉
ベーコン、ウィンナー、ハム、ソーセージ - 糖質
スナック菓子、カップ麺 - 酸化した油
揚げ物 - アルコール
焼酎、ビール
積極的に摂りたいもの
- 抗酸化物質
・ビタミンE
ナッツ類、煎茶、植物油
・カロテノイド
緑黄色野菜、柿、スイカ
・ポリフェノール
コーヒー、緑茶、赤ワイン - アルカリ性食品
・豆類
大豆、インゲン
・海藻類
昆布、海苔、ワカメ、ひじき
・果物
りんご、バナナ、みかん
梅干しは酸っぱいけどアルカリ食品です!
生活習慣からの加齢臭対策
食事に気をつけていても、それ以外の場面で身体に負担がかかるような過ごし方をしていたら、身体の様々な機能が十分に働かなくなってしまいます。
それが加齢臭とどのように関係しているかを確認しながら、生活習慣の改善を心がけていきましょう。
- お酒を飲む量を減らし休肝日を作る
飲んだお酒は肝臓でアセトアルデヒドに分解されます。
そのアセトアルデヒドを分解するために活性酸素が発生し、ノネナールの発生が促進されてしまいます。 - お風呂のお湯にしっかり浸かる
忙しい現代人ですが、いつもシャワーで済ませてしまうと、汗線が汗をしっかり出せなくなってしまいます。
弱った汗腺からはドロドロした汗が出やすくなってニオイの原因になります。
しっかりお湯に浸かってサラサラした汗を出せるように、汗腺を強化しましょう。 - 適度に運動する
運動する習慣が無いとドロドロした汗が出やすくなり、ニオイの原因になります。
適度な運動を習慣にしてサラサラした汗を定期的にかくようにしましょう。 - ストレスの軽減
ストレスは活性酸素を増加させ、ノネナールの発生を促進させます。
ストレスを完全に失 くすことは難しいですが、自分に合った方法を見つけて解消しましょう。
外側からの加齢臭対策
ドラッグストアや通販では、ニオイ対策の商品が沢山売られています。
シャンプーやボディソープなどの洗い流すタイプの商品、直接身体に塗ったりスプレーしたりするタイプの商品、汗や汚れをシートで拭き取るタイプの商品もありますね。
衣類用のスプレーや洗濯洗剤、柔軟剤もニオイ対策に有効です。
香りや使用感も様々で、調べていくうちに意外な成分や原材料が効果を発揮していることがわかりました。
柿タンニン
- 柿タンニン
柿の渋みは、柿エキスに含まれるタンニンというポリフェノールに由来しています。
ポリフェノールには抗酸化作用があり、特に柿タンニンには消臭と殺菌の効果が期待できま す。 - 竹炭
炭が加齢臭に効果的な理由は、消臭と老廃物の吸着にあります。
冷蔵庫の脱臭はよく知られていますが、シャンプーやボディソープにもその力が発揮され、ノネナールの原因である皮脂をしっかりキャッチしてくれます。 - 銀イオン
イオン化された銀はプラスの電気を帯びていて、マイナスの電気を帯びている細菌を吸着 して分解してくれる働きがあります。
また、銀の持つ殺菌と消臭の効果で加齢臭を抑えることができると考えられています。 - ミョウバン
殺菌と消臭効果に加えて、ミョウバンには制汗効果もあるようです。
毛穴を引き締めて汗を抑えることで、菌の繁殖によるノネナールの発生を軽減してくれます。
ミョウバンは漬物を作る時に使われるもので、スーパーで手軽に購入できます。 - セスキ炭酸ソーダ
重曹と炭酸ナトリウムを合わせたものがセスキ炭酸ソーダです。
重曹よりもアルカリ度が高く、酸性の汚れやニオイを中和して消臭効果を発揮します。
洗濯の際に洗剤と一緒に入れると効果的です。
さらに40~50℃のお湯に溶かしたものに一晩漬け置きすると、消臭 効果ががアップします。
加齢臭は多方面からの対策で撃退!
ここまでで、加齢臭対策に必要なものはドラッグストアやスーパーで手軽に入手できるということがわかりました。
また、汚れや老廃物などのような“酸化”に対抗するためには、“アルカリ”がポイントになっているイメージが見えてきました。
では、スーパーで手軽に入手できるアルカリ性食品の中でも、枝豆の健康効果について調べてみたいと思います。
枝豆は世界が注目するスーパーフード
健康効果で注目されている日本食ですが、海外でも数年前から「EDAMAME」という商品名で枝豆がスーパーに並んでいます。
低カロリーでダイエット向きなだけでなく、冷凍して長期保存が可能なのは、忙しい現代人にとって有難いですね。
世界が枝豆に注目する理由は、様々な健康効果にあります。
- アルカリ食品の代表
身体が酸性に傾くのを防ぐ働きがあります。 - 豊富な食物繊維による腸内環境の改善
枝豆に含まれる不溶性食物繊維は大腸の働きを活発にします。 - オルニチンが成長ホルモンの分泌を促進
成長ホルモンは肌ダメージを修復するだけでなく、二日酔いも予防してくれます。 - 抗酸化物質のポリフェノールを含んでいる
ポリフェノールのイソフラボンには美肌効果があります。
枝豆は加齢臭対策以外にも、人間の身体に良い効果が期待できます!
まとめ
今回の記事をまとめるとこんな感じです。
- 加齢臭が枝豆のニオイと似ているのは、ノネナールという原因物質が独特の青臭い匂いを持っているから
- ノネナールは皮脂の中の脂肪酸が酸化すると発生する
- 加齢臭は主に上半身から発せられ、多方面からの対策で撃退できる
- 枝豆はスーパーフードとして世界的にも知られていて、加齢臭対策以外にも健康に役立つ効果がある
人とのコミュニケーションを円滑にするには、日々忘れずに自分の身体や衣類をチェックすることが大切です。
エチケットを意識することが、相手に対する思いやりにつながるのですね。
僕は、中年になって自分から発するニオイに気づかず、仕事やプライベートでの失敗を数多くしました。
当時は、ネットも今ほど充実しておらず、「ニオイで病院に行く」という発想もありませんでした。
人間は誰しもが老い、そして加齢臭は避けては通れない道なのです。
僕と同じように加齢臭が気になった人たちへ、良い情報提供をしようと特に加齢臭・口臭等のニオイに特化したサイトを立ち上げました。
ライターは看護師、薬剤師、歯科衛生士、医学部学生等医療関係者等による記事です。
全ての記事が医療法務の専門家による厳しいチェックを受けております。
僕は、中年になって自分から発するニオイに気づかず、仕事やプライベートでの失敗を数多くしました。
当時は、ネットも今ほど充実しておらず、「ニオイで病院に行く」という発想もありませんでした。
人間は誰しもが老い、そして加齢臭は避けては通れない道なのです。
僕と同じように加齢臭が気になった人たちへ、良い情報提供をしようと特に加齢臭・口臭等のニオイに特化したサイトを立ち上げました。
ライターは看護師、薬剤師、歯科衛生士、医学部学生等医療関係者等による記事です。
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