先日、友達から「相談がある」って言われて、何かなと思って会いに行ったんです。
そうしたら
職場で隣の席のオジサンが臭すぎてもう無理
って・・・。
そういえば、私も以前の職場で近づくだけでニオウ上司がいたな、と思い出しました
加齢臭っていうのでしょうか。
独特なニオイをさせている方って時々いますよね。
近づくだけで感じるのに、自分で気づかないものなのでしょうか?
「クサイですよ」って直接言うのはさすがに気が引けますし、対応が難しいです。
ニオイが気になり始めると、仕事の効率は下がるし何より不快だし困りますよね。
相談を受けた友達も会社に行くのが毎日ゆううつで、転職も考えるレベルだと言って悩んでいました。
ということで、今回は「加齢臭」って何だろう?という疑問について。
そして、とりあえず自分でできる対処法と、「あなた、ニオいますよ」と優しく伝える方法を4つお伝えします。
隣の席や職場のアノ人のニオイに悩まされているあなたのお役に立てますように。
加齢臭とは。他のニオイとどう違うの?
まずは、「加齢臭」って一体なんなの?という疑問から。
若い人からあのニオイってしないですよね。
汗クサイとか、そういうニオイはすることがありますけど。
ある程度の年齢以上の方から漂う独特なニオイについてまずは知っていきましょう。
加齢臭ってこうしてニオウ
30代以降の男性から臭うことの多い加齢臭。
頭とその周辺から発生する「ジアセチル」という物質が原因です。
独特のあの脂っぽいニオイを出す成分、ということですね。
30代、40代はまだ若く代謝も良いため、汗をかきやすいこともニオイを強くする要因。
汗×ジアセチルで強烈なニオイを発してしまうのです。
ちなみに、50代以降になるとまた別の物質「ノネナール」が分泌されるようになります。
皮脂が酸化してできる物質で、酸っぱいようなニオイが特徴です。
これらの物質が出てしまうのは自分の意志では止めようがありません。
ですから、ニオイを抑える効果のあるシャンプーやボディーソープで原因となる物質を取り除くことが大切です。
男女関係なくニオウ加齢臭
加齢臭って男性だけのもの。
そう思っていませんか?
実は、女性にも加齢臭はあるんです。
しかも・・・私の通っている美容院の方によると「女性の方がクサイ」とも!
恐ろしいことですよね。
女性の場合も、男性と同じく頭周辺や胸元など、汗をかきやすい場所に要注意。
消臭効果のあるシャンプーやボディーソープでしっかり洗浄しましょう。
恐怖!自分で気づかない加齢臭
男性用デオドラント商品を手がけるマンダムの調査によると、ニオイの感じ方には男女差があるようです。
女性の方が男性より嗅覚が敏感な傾向があるので男性に対して「クサイ!」と感じやすく、
また、「あの人ニオうよね?」などと共感を得る傾向もあるそう。
私も身に覚えがあります。
誰かに話して「うん、そうだね。」と言ってもらいたい、女性によくあるやつです。
肝心の加齢臭の原因である「ジアセチル」に関する調査では、
何と男性の3人に1人はニオイを感じなかったとのこと。
自分で気付かないのも納得の結果です。
ただ・・・気付かないから仕方ないと許せるものでもないんですけどね。
すぐできる!隣の席からのニオイ対策
まずは漂ってくるこのニオイをどうにかしたい!
そんなあなたに、すぐできる対策をご紹介します。
相手に不快をさせずに少しでも嫌なニオイを遠ざけてしまいましょう。
デスク周りに置いてニオイを遠ざけよう
少々お金がかかってしまいますが、毎日不快な思いをするくらいなら・・・
こんなものはいかがでしょうか?
扇風機・空気清浄機
デスクの上に置ける小型サイズのものが販売されています。
「花粉症なのか、ちょっと調子が悪くて・・・」などと言いつつそっと設置しましょう。
あからさまに相手のデスクに向けて置くとムッとされる可能性もありますので、気を付けてくださいね。
消臭剤
「消臭剤」と大きく書かれているものは気分を害される可能性があるので控えて。
100均などで売られている小瓶などに詰め替えて、オシャレなインテリア風に飾っておくと良いですね。
ニオイを吸い込まない、感じないために
ニオイを感じるということは、ニオイの粒子が鼻にくっついているのだと聞いたことがあります。
考えるとぞっとしますよね。
マスク
1枚フィルターができるだけでニオイの感じ方はぐっと穏やかに。
直接吸い込んでいないという安心感もいいですよね。
空気清浄機を置くタイミングと合わせてマスクを付け始めると自然で良いかもしれません。
ガム・タブレット
マスクをして、さらに爽やかな香りのガムやタブレットを口に含んでみてください。
ほら、もう外からのニオイなんて感じません。
食べ過ぎるとお腹をこわすことがありますので注意してくださいね。
優しく気配りしている風に
「あなた、クサイのよ!」という気持ちを何重にもオブラートに包みこんで、外回りの仕事から帰ってきたあの方に汗拭きシートを差し出してみては?
渡すのはぜったいに「無香料」のものを用意してくださいね。
加齢臭に香料が混ざると・・・よけいにクサくなってしまう可能性があるので注意が必要です。
【加齢臭】隣の席のアノ人を傷つけずに伝える方法4つ
さて、加齢臭とはどんなものか分かって自分なりの対策をしたところで、肝心の隣の席のアノ人に
「俺ってもしかして・・・クサイ?」
と気づいてもらうための作戦を立てましょう。
とはいえ、直接はっきりと
「あなたクサイですよ!」
というのは相手も傷つきますし、イジメをしているみたいでやりにくいもの。
それとなくニオイについての情報を流して気づいてもらいましょう。
[方法1] 嫌なニオイについての話を聞かせる
同僚の方に協力してもらって、それとなくニオイについての噂話を聞かせましょう。
彼氏が~とか、旦那が~とか、「アナタ」の話ではないですよという風を装いつつ、ニオイってみんな結構気にしているんだよ、という情報を頭に入れてもらうことが目標です。
最初から「加齢臭」の話ではなく、一般的なニオイの話からじわじわと核心に迫ると良いですね。
「あれ?自分ってニオっていないかな?大丈夫かな?」
そう思わせられたら成功です!
タバコ
健康志向の方が増え、タバコを吸う人が少なくなったからこそ気になるニオイですね。
「タバコのニオイって嫌だよね。近くにいるだけでも服にニオイがつくしね。」
なんて会話で「えっ?そうなの?」とニオイを気にするきっかけ作りはいかがでしょう。
コーヒーや紅茶
飲んだ本人は気づかなくても周囲にはよく分かるのがコーヒーや紅茶のニオイ。
加齢臭にコーヒーの香りが混ざるとなかなかの破壊力で困りますよね。
「コーヒーのニオイなんかも、自分が飲んでないと気になるよね?」
などと話を広げてみてはいかがでしょう。
頭皮や服のニオイ
さて、いよいよメインのニオイについて。
ここは作り話でも良いので彼氏や旦那様に悪者になってもらって、「頭や枕がニオウ」とか「服がニオウ」などと話を盛り上げてみてください。
そもそもニオイに気付いていない可能性のある男性には、女性が枕や衣類のニオイを気にしているなんて目からウロコの話かもしれませんよ。
[方法2] 効果のあるグッズの話を聞かせる
方法1でニオイについての意識を植え付けられたところで、その対策についての情報を同時に流してあげましょう。
男っていくつになっても女性からモテていたいものですもの。
消臭効果のあるアイテムの話を聞けば、きっと気になって検索してくれるはず。
①ボディーソープやシャンプー
前述のとおり、加齢臭には専用のボディーソープやシャンプーが効果的です。
噂話で登場した彼氏さんや旦那さんに再登場していただいて、
「専用の洗浄剤を使ったら効果があったよ!」
と話題にしてみましょう。
ちなみに、私の旦那さんは、デオラというボディーソープを使っているのですが、しっかり洗えるせいか、枕のニオイやワイシャツの襟汚れが気にならなくなってきました。
柿渋石鹸なども使ってきましたけれど「デオラ」が一番のお気に入りです。
②サプリメント
口臭対策に、バラの香りのサプリメントなどが販売されていますよね。
実は体臭や加齢臭に向けたものもあるんですよ。
「こんなのもあるんだってー。知らなかったね?」
と話題にしてみましょう。
加齢臭対策のサプリメントは、シューナックスが効果絶大と話題。
自然由来の成分なので、安全性にこだわりがある人にもぴったりですね。
小さなケースに入っているので持ち歩きに便利なのもおススメです!
③ミラブル
油性マジックが消えるCMが話題になったあの商品。
実は加齢臭のケアにもおすすめです。
ウルトラファインバブルが毛穴の中まで入りこみ、
汚れやニオイの元を吸着してキレイにしてくれるそうですよ。
実家のご両親にでも登場していただいて、
「実家がミラブルにしたら、お父さんのニオイケアできたって!」
「お母さんのお肌もつるつるで大喜びしてるよー。」
なんて話題にしてみてはいかがでしょうか。
妻や彼女も喜ぶなら・・・
とお小遣いで買ってみようかという気になってくれるかもしれません。
[方法3] ニオイエチケットを教える
ニオイを気にすることはエチケットなのだとそれとなく教えてあげることも効果的。
あなたや周囲の人たちがニオイに気を配っているという事に気付いたら、
自分も気にしようと思ってくれるに違いありません。
ニオわないか聞いてみる
「お昼にニオイのあるもの食べちゃって。気になったらすみません。」
などと声かけをしてみてはいかがでしょうか。
ニオイに対して気を配ることがマナーなのだと知ってもらいましょう。
ニオイ対策している様子を見せる
食後に口臭予防タブレットを摂ってみたり、
外出先から帰ったら汗拭きシートで拭いてみたり。
ニオイを気にして対策する様子を多少わざとらしくても見せびらかしましょう。
そもそも自分がニオうことに気付いていない可能性があるので、
ニオわせないための対策はみんな普通にしていますよ、ということを知ってもらう事が大切です。
[方法4] 最後の手段!スメルハラスメントとして会社に訴える
遠まわしにニオイについて伝えても全く気付いてくれない場合。
この場合は「スメルハラスメント」として上司や会社に訴える方法があります。
スメルハラスメントとは、ニオイによって周囲に不快な思いをさせることを言います。
通称「スメハラ」とも呼ばれていますね。
隣の人の加齢臭が気になって仕事への集中力が削がれるというのも立派なスメハラです。
言いにくいとは思いますが、上司や人事担当者に相談してみてくださいね。
優しく伝えるという当初の方針とは違うかもしれませんが、直接伝えるよりは良い方法ではないでしょうか。
同じ会社で働く者同士、あなただけが不快なニオイを我慢し続ける必要はないのです。
ニオイに悩んで、あなたの健康や精神に不調が出ることのないようにすることが一番大切です。
まとめ
隣の席から漂う加齢臭に悩まされるあなたへ対策をご紹介しました。
自分でできる対策は
1) 扇風機・空気清浄機
2) 消臭剤
3) マスク
4) ガムやタブレット
5) 汗拭きシートを渡す
そして相手に気付かせるための方法は
1) ニオイに関する話を聞かせる
2) 消臭グッズの話を聞かせる
3) ニオイエチケットを知らせる
4) スメルハラスメントとして報告する
最終手段の「スメルハラスメント」として報告することはなかなか勇気が必要です。
それでも、もしあなたが隣の席からの加齢臭に悩んで退職まで考えるようなら迷わず自分を優先して行動してくださいね。
僕は、中年になって自分から発するニオイに気づかず、仕事やプライベートでの失敗を数多くしました。
当時は、ネットも今ほど充実しておらず、「ニオイで病院に行く」という発想もありませんでした。
人間は誰しもが老い、そして加齢臭は避けては通れない道なのです。
僕と同じように加齢臭が気になった人たちへ、良い情報提供をしようと特に加齢臭・口臭等のニオイに特化したサイトを立ち上げました。
ライターは看護師、薬剤師、歯科衛生士、医学部学生等医療関係者等による記事です。
全ての記事が医療法務の専門家による厳しいチェックを受けております。
僕は、中年になって自分から発するニオイに気づかず、仕事やプライベートでの失敗を数多くしました。
当時は、ネットも今ほど充実しておらず、「ニオイで病院に行く」という発想もありませんでした。
人間は誰しもが老い、そして加齢臭は避けては通れない道なのです。
僕と同じように加齢臭が気になった人たちへ、良い情報提供をしようと特に加齢臭・口臭等のニオイに特化したサイトを立ち上げました。
ライターは看護師、薬剤師、歯科衛生士、医学部学生等医療関係者等による記事です。
全ての記事が医療法務の専門家による厳しいチェックを受けております。