目次
はじめに
僕には人生で一度は言ってみたいセリフのひとつに、水谷豊さんや柴田恭平さんのように颯爽とタクシーに乗り込みつつ、警察手帳を出しながら、
「運転手さん、前の車を追ってください!」
というのがあります。
(まあ、日常生活で起こることはそうそうないと思いますが…)
皆さんもドラマやアニメ、ゲームなどでこのような場面に出くわす事があるでしょう。
しかし、乗ったタクシーの車内がとんでもなくクサかったらどうでしょうか?
ドラマやアニメの主人公たちもとてつもなく不快な顔になって、視聴者の皆さんはがっかりすることでしょう。
ここでは、
タクシーのニオイの正体
タクシー会社の方達ができる対策
乗客が気をつけること
について、お話ししていきたいと思います。
タクシーのニオイってなんだろう?
皆さんは皆さんはタクシーを利用する時ってどんな時でしょうか?
仕事や旅行?終電を逃した時?もしかして、「運転手さん、前の車を追ってください!」を言わないといけない場面に出会った時でしょうか?
タクシーがクサイと…こうなる
乗り込んだタクシーがクサイ事が原因で、今までの高揚した気分やこれからの楽しみが台無しになってしまったという経験が皆さんにはあるのではないでしょうか?
仕事で疲れ果てて終電を逃してしまい、それでも明日は休みだからと何とか気持ちを上向きにしようとした矢先に、乗り込んだタクシーの車内がクサかったら、次の日は気持ちが沈んでしまうのではないでしょうか?
僕にもその経験があり、休みの日はほとんど家に引きこもってしまった経験があります。
タクシーのニオイの原因は?
そんなタクシーのニオイの原因を結論から申しますと、
・加齢臭
・タバコ臭
・エアコン臭
・嘔吐、吐瀉物など
の4つが主な原因です。
加齢臭
加齢臭というものは頭皮などにある皮脂腺細胞※1が死ぬ際に発生する皮脂が、赤血球によって運ばれた活性酸素※2によって酸化され、ノネナールという物質に変化し加齢臭を発生させるという事がわかっています。
※1皮脂腺細胞とは、皮脂を溜め込み自分が死ぬ瞬間にそれらを表皮に巻いて、表皮を雑菌から守ってくれるバリアを張る細胞のことです。
※2活性酸素とは、特に酸化力が強くなってしまった酸素のことです。
通常の生活において、体を流れる酸素のうちの活性酸素の割合は約2%とされています。
タクシーの運転手さんは、全国での一般的な職業の平均年齢が47歳前後であるのに対して、全国での平均年齢が60歳前後と他の職業の方と比べて高いのが特徴です。(令和2年の賃金構造基本統計調査より)
年齢だけで、「加齢臭がする」とは言い難いところですが、年を重ねると加齢臭を発している確率は高いと思います。
タクシー運転手の方の平均年齢を考えると、やはり加齢臭をまとっている運転手さんに当たる確率は高くなってしまいます。
しかも、狭い密接空間でおしゃべり好きの運転手さんに当たったら…、と想像してみてください!
タバコ臭
近年のタクシーは禁煙車が増えてきていて、ほぼ全てと言っていいほど禁煙車です。
しかし、運転手さんの中にもタバコを吸いたい、という方がいらっしゃるでしょう。
タクシーを止め、外での一服を済ませて車内に戻る時、服についたタバコのニオイは取らないままの方が多いのです。
タバコを吸い終わった後も、それらのニオイは服や体にまとわりついたままの状態であるため、そのままシートに座ろうものなら、そのニオイがシートに移ってしまうのです。
また、お客さんの中にもタバコを吸ったばかりでタクシーに乗り込もうとする方もいるでしょう。
お客さんですので、運転手さんも「タバコクサイからダメ」と、断るわけにも行かないのが現状であり、こういった積み重ねがタクシーのタバコ臭につながっているのだと思います。
エアコン臭
某社の車用芳香剤・消臭剤のCMで、カビやホコリがもわっと出てくるシーンを見たことはありませんか?
これはどの車にも起こることで、特に夏場など湿気の多い日などはエアコンのフィルターにカビが繁殖しやすく、ニオイの原因になりやすいです。
また、エアコン臭のニオイの原因はカビであるため、そのまま空気として肺に送り込むのもお勧めできません。
最近のタクシーでは防カビ系の消臭剤などが多く用いられているので、こういったニオイはほとんどしなくなったそうですが、カビクサイなと思ったタクシーは素直にやめておいた方が良いでしょう。
嘔吐、吐瀉物など
タクシーのお客さんの中には、居酒屋さんなどでお酒を飲んで帰ろうとする方がいるでしょう。
酔っ払って、タクシー内でもどしてしまったり、お腹を下してしまう方もいます。
こういったお客さんにはクリーニング代を請求する運転手さんもいらっしゃいます。
しかし、シートや扉にこびりついたニオイは、クリーニングなどで落ちるものではないのです。
そんな時はシートごと変えてしまう事もあるようです。
これに関しては運転手さんのせいではないので一概には言えませんが、タクシー臭の原因の一部であると思われます。
タクシー会社の方達ができる対策
現在、タクシー会社でも車内のニオイ問題に関しては、様々な課題が取り上げられています。
加齢臭対策
加齢臭対策としては、運転手の方の喫煙と飲酒の自粛を促したり、出発前の口臭チェックや呼気アルコールチェックなどを行う企業が増えてきています。
また、女性や若手の社員などを積極的に起用する企業もあり、現在は女性の運転手さんも増えてきています。
加齢臭がキツイという方は、女性や若い男性のタクシーを探すことをお勧めします。
タバコ臭
タバコ臭に関してですが、現在は電子タバコの登場や消臭剤の効果により、ほとんど気にならなくなってきたと思います。
僕もこの間久しぶりにタクシーに乗った時、ほとんどタバコのニオイはしませんでした。
エアコン臭
エアコン臭に関してですが、現在はタクシーの車両を新しくしているタクシー会社さんも多く、今では昔のタクシーはあまり見かけなくなりました。そのおかげか、ニオイもかなり無くなりました。
また、車用の消臭剤などの普及もあり、エアコン臭が抑えられたタクシーも多くなってきました。
タクシー会社さんのHPなどには上記のような企業努力の紹介なども書かれているので、気になる方は確認してみてもいいですね。
乗客が気をつけること
これまではタクシー会社の方向けの対策でしたが、次は乗客の皆さんができるニオイ対策について考えてみましょう。
僕のお勧めする対策方法は、
・乗る前に自分の衣服のニオイをチェックする
・お酒やタバコは控える
・ミント系のタブレットを食べる
です。
タクシーの車内のシートに、自分のニオイが移ってしまわないようにしましょう。
特にお酒やタバコのニオイはシートにつきやすいので、気をつけるようにしてみてください。
ニオイが気になる方は、ミント系のタブレットを食べることをお勧めします。すっきりしますよ!
最後に
タクシーのニオイは、お客さんの気分を左右するものです。
そのため、タクシー会社さんはできる限りの対策をされています。
反対に、乗客の方はタクシーを気軽に利用していると思います。
タクシーは個人的な職業と思われがちですが、一般的には公共交通機関のカテゴリに入ります。
電車や飛行機と同じですね。
他の方にも迷惑をかけないようにタクシーを利用してみると、きっとタクシー会社さんがしてくれている小さな企業努力も見えてくると思います。
僕は、中年になって自分から発するニオイに気づかず、仕事やプライベートでの失敗を数多くしました。
当時は、ネットも今ほど充実しておらず、「ニオイで病院に行く」という発想もありませんでした。
人間は誰しもが老い、そして加齢臭は避けては通れない道なのです。
僕と同じように加齢臭が気になった人たちへ、良い情報提供をしようと特に加齢臭・口臭等のニオイに特化したサイトを立ち上げました。
ライターは看護師、薬剤師、歯科衛生士、医学部学生等医療関係者等による記事です。
全ての記事が医療法務の専門家による厳しいチェックを受けております。
僕は、中年になって自分から発するニオイに気づかず、仕事やプライベートでの失敗を数多くしました。
当時は、ネットも今ほど充実しておらず、「ニオイで病院に行く」という発想もありませんでした。
人間は誰しもが老い、そして加齢臭は避けては通れない道なのです。
僕と同じように加齢臭が気になった人たちへ、良い情報提供をしようと特に加齢臭・口臭等のニオイに特化したサイトを立ち上げました。
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