口がクサイ。
食べ物を口から食べるため、クサくなっても仕方がないことなのかもしれません。
しかし、身振り手振りで思いを伝えていた時代ならともかく、
言葉によるコミュニケーションが重要視される現代においては大きな問題です。
スメルハラスメントの一つとしても多くの人の関心を寄せている口臭ですが、
どんな種類があって、どんなニオイがするのでしょうか?
自分で気づく術はないのでしょうか?
日常の中で口臭となり得るシチュエーションをまとめてみましたので、
ぜひここで確認してみてください!
目次
生活の中で誰でも起きる口臭
朝起きた時の口臭
皆様はこんな経験はありませんか?
「おはよー」
「おはy…うわクサっ!」
はい、ありますよね。
夜に歯磨きをしっかりしても、次の日の朝にはクサくなっていることがあります。
色々なニオイが混ざったような、なんとも言えない嫌なニオイがします。
寝ている時は唾液の分泌が減っています。
そもそも唾液は口の中の細菌を洗い流す作用があります。
その分泌が減っている状態なので、どんどん口の中が乾いていきます。
そこで細菌たちが増殖してニオイの原因になります。
原因が原因だけに、このニオイを完全に断つことはできません。
ですが、病気にならないために対策しておくことが必要です。
まずは寝る前に歯を丁寧に磨きましょう。
当たり前のことのようで、朝よりしっかり磨けていない人もいるのではないでしょうか?
「これから寝るだけ」だからこそ!しっかり磨いておく必要があります。
次に、寝る前にコップ一杯分の水を飲むようにしましょう。
寝ている時も汗をかいています。
そうやって体内の水分が減ると、ただでさえ減っている唾液がさらに減ることになりかねません。
睡眠の質が上がるなどの他にも良いことがありますので、寝る前の水は習慣化しましょう!
お腹がすいた時の口臭
皆様はこんな経験はありませんか?
「お腹がすいたからご飯食べに行こうよ」
(あれ?私の口、クサい…?)
はい、ありますよね。
甘酸っぱいニオイであったり、熟したリンゴのニオイと言われることもあります。
これも朝起きた時の口臭と同じように、生活していれば誰でも起きる口臭です。
それにご飯を食べてしまえば良いだけなので、特別気にする必要もないでしょう。
もし気になるようであれば早めにご飯を食べるか、少し多めの水を飲んでみましょう。
生活の中で誰でも起きる口臭は、「生理的口臭」と言われています。
歯磨きをしたり、お水を飲んだりすればニオイは弱くなりますので、
あまり心配しすぎないようにしましょう。
ストレスも口臭の原因になりますから。
歯の病気による口臭
歯周病の時の口臭
皆様はこんな経験はありませんか?
「歯磨きすると血が出ちゃって…。」
「あー…口クサイから、虫歯でもあるんじゃないの?」
はい、ありますよね。
って簡単には言えないこの口臭。病気であることは誰の鼻にも明らかです。
そう、明らかなくらいのニオイがします。
不衛生な口内で広がった細菌がタンパク質を分解する際、硫化ガスを発生させます。
そのニオイは、腐った卵のようなニオイや魚の内臓のようなニオイです。
多くの人にとっては、これは耐え難いニオイとなるのではないでしょうか。
ここまで行くと流石に本人も気がつくでしょ!と思いますよね?
もちろん歯茎から血が滲むなど、感じているところはあります。
しかし、重大なことだとは思わずに治療せず放置していることがあります。
歯周病を放置していると、歯が抜けるだけでなく他の大きな病気となる可能性もありますので、必ず歯科を受診しましょう。
歯周病を予防するための対策は、やはり歯磨きであるといえるでしょう。
食事の後に歯磨きをする習慣をつけることは口臭対策にもなります。
デンタルフロスや歯間ブラシを使って、歯ブラシでは磨ききれなかったところの汚れを取ることも大切です。
また、歯科で定期的に歯石を取ってもらうようにしましょう。
プラークや歯石があるときの口臭
皆様はこんな経験はありませんか?
「俺、虫歯とかないから息もクサくないよ」
「ほんとに?どれどれ…いやいやクサいよ!」
はい、ありますよね!
歯に病気がないからと言って口臭がないとは言い切れません。
プラーク(歯垢)や歯石はニオイの元となるからです。
口の中には多くの細菌が存在しています。
その細菌の集合体がプラークであり、時間が経って固まったものが歯石となります。
細菌ですので、やはり歯周病の時と同じく耐え難いニオイがします。
対策してニオイを断ちたいところですが、やはり歯ブラシが大切になります。
歯周ポケットと言われる、歯と歯茎の間に細菌が入り込んでいますので丁寧なブラッシングが必要です。
ブラッシングの仕方などは歯科医に相談することが大切です。
定期的に歯の歯石取りなどのメンテナンスを受けることで、健康的な歯を保つようにしましょう!
舌苔の口臭
皆様はこんな経験はありませんか?
「見て見て!なんかベロが白いの!」
「えーどれどれ…うわっクサい!」
はい、ありますよね!
舌苔という、口内の細菌が下の上に落ちて白くなった沈着物があります。
これは口臭の原因の一つであり、細菌が舌苔のタンパク質を分解する際に耐え難いニオイを発することになります。
この舌苔の対策はブラッシングになりますが、強い力でこすったりすると舌を痛めることにもなりかねません。
舌ブラシ専用のものを使うか、柔らかい毛の歯ブラシで優しく掻き出すようにブラッシングしましょう。
舌ブラシは1日に1回程度で十分ですので、何回もしないようにしましょう。
なかなか落ちないなど、困った時は歯科医に相談するようにしてくださいね。
他の原因で口臭がすることもある!?
生活の中で起きる口臭や歯の病気による口臭について見てきましたが、
実はこれに当てはまらない口臭もあります。
体内にあるそれぞれの臓器に何か問題がある場合、それが口臭として出てくる場合があります。
肺や喉・鼻、肝臓、腎臓の病気や、ひどい便秘によっても口臭が引き起こされる可能性があります。
また、糖尿病の際にも特徴的な口臭(アセトン臭)があるそうです。
特に、アンモニア臭・すえたような焦げたニオイ・魚の腐ったようなニオイ・うんこくさいニオイなどは、もし歯磨きなどの対策を行ってもニオイがする場合、まずは歯科医に相談しましょう。
この場合はできるだけ早く受診されることをおすすめします。
それはなぜか?
歯の問題以外で口臭化する時、ニオイの原因物質が体内で処理しきれずに血液に乗って全身を巡っている可能性があるためです。
すでに身体のどこかでは問題が起きているということになるので、放置は危険ですね。
セルフチェックでニオイ問題を解決しよう!
一口に口臭と言っても、色々な原因があることが分かりました。
まず朝起きた時に口臭がするのは、口の中が乾燥し細菌が増えたことでニオイがしています。
まずは歯磨きをして綺麗にしましょう!
お腹がすいた時の口臭は食事をすれば収まるでしょう。
すぐにご飯を食べることが難しい場合は、お水を少し多めに飲むのも良いです。
歯の病気の場合は周りの人に耐え難いニオイを発している可能性があります。
特に、歯茎から血が出る・冷たいものが歯に染みる・歯が伸びてきたなどは病気のサインですので、
すぐに歯科を受診するようにしましょう。
定期的に歯科を受診することで病気の原因となる歯石を取り除いてくれたり、
普段の歯ブラシがどの程度ちゃんとできているかなどを見てもらうことができるでしょう。
でも、普段の自分の口臭がどんなものかなんて、人には聞けない…。
という方がほとんどだと思います。
そんな時は、
自分の手の甲を少しだけ舐めて、乾いたところを嗅いでみる
ことをしてみてください。
ニオう場合、他の方もそのニオイを感じている可能性がありますよ。
簡単にセルフチェックできますので、歯磨きした後などにやってみるといいかもしれませんね!
口臭は病気の大切なサインでもあります。
歯磨きをしたり歯科を受診したりするのは面倒なことかもしれませんが、
自分の健康のためにも対策するようにしましょう!
そして「80歳までに20本以上の歯を残す」ことを目標にして、対策を習慣化するようにしましょう!
僕は、中年になって自分から発するニオイに気づかず、仕事やプライベートでの失敗を数多くしました。
当時は、ネットも今ほど充実しておらず、「ニオイで病院に行く」という発想もありませんでした。
人間は誰しもが老い、そして加齢臭は避けては通れない道なのです。
僕と同じように加齢臭が気になった人たちへ、良い情報提供をしようと特に加齢臭・口臭等のニオイに特化したサイトを立ち上げました。
ライターは看護師、薬剤師、歯科衛生士、医学部学生等医療関係者等による記事です。
全ての記事が医療法務の専門家による厳しいチェックを受けております。
僕は、中年になって自分から発するニオイに気づかず、仕事やプライベートでの失敗を数多くしました。
当時は、ネットも今ほど充実しておらず、「ニオイで病院に行く」という発想もありませんでした。
人間は誰しもが老い、そして加齢臭は避けては通れない道なのです。
僕と同じように加齢臭が気になった人たちへ、良い情報提供をしようと特に加齢臭・口臭等のニオイに特化したサイトを立ち上げました。
ライターは看護師、薬剤師、歯科衛生士、医学部学生等医療関係者等による記事です。
全ての記事が医療法務の専門家による厳しいチェックを受けております。