「口臭が雑巾のニオイ」それ、病気のサインかもしれません。

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サイト運営者:太田 雄久

僕は、中年になって自分から発するニオイに気づかず、仕事やプライベートでの失敗を数多くしました。
当時は、ネットも今ほど充実しておらず、「ニオイで病院に行く」という発想もありませんでした。
人間は誰しもが老い、そして加齢臭は避けては通れない道なのです。
僕と同じように加齢臭が気になった人たちへ、良い情報提供をしようと特に加齢臭・口臭等のニオイに特化したサイトを立ち上げました。

ライターは看護師、薬剤師歯科衛生士医学部学生等医療関係者等による記事です。
全ての記事が医療法務の専門家による厳しいチェックを受けております。

「どんなに歯磨きしても雑巾のニオイがするんだよなあ」
子供「パパから雑巾のニオイがする〜」

それは笑い事ではありません
口臭雑巾のニオイがするのは、肝臓が何らかの炎症を起こしている可能性が高いです。
これを放置してしまうと肝臓がんや最悪の場合、命を落としてしまう事につながります。

今回は、口臭が“雑巾のニオイ”になる原因と改善方法を記事にしました。

口臭の主な原因

まずは、口臭の原因を学びましょう。
口臭の原因は、大きく5つに分類されます。

1.生理的口臭

起床時空腹時ニオイは起こります
ニオイは口の中にある細菌によって発生します。
唾液には、口の中を浄化する作用があります。
しかし、睡眠時唾液の分泌量が減り細菌が増殖してしまうので、朝起きたらニオイがきつくなるのです。

朝起きて、隣に寝ている恋人と口づけを交わすのをためらった経験があると思います。
この生理的口臭は、人間生きている限り、誰にでも起こる仕方のないことなのです。

2.病的口臭

病気が原因で発生するニオイのことです。

病的口臭は、「口の中の病気」「全身の病気」に分類されます。

9割は「口の中の病気」です。「口の中の病気」には、歯周病虫歯舌苔(舌の表面の白いやつ)などがあります。

一方、「全身の病気」には糖尿病肝臓の病気呼吸器系の病気などがあります。

この病的口臭は、生理的口臭に比べてニオイが強く病気によってニオイが異なるのが特徴です。

いわば病気のサインとも言えます。”雑巾のニオイ”は、肝臓に何らかの異常があると考えられます。
口臭を改善するためにも、専門の診療科での治療が必要になります。

3.心理的口臭

実際にはニオイがないのにも関わらず、本人はニオイを発していると思い込んでしまうものです。

それがストレスとなり、唾液の分泌量が減り、本当にニオイを発生させてしまうものです。
病気は気からです。自分はニオイはしないと認めることが大切です。

4.飲食物の嗜好品による口臭

ニンニクネギなどを食べたあとや、お酒タバコのあとは強烈なニオイが発生します。
次郎系ラーメンを食べたあと、「ニンニク 口臭 消す」でググったことはありませんか?

この種類の口臭は、時間が経てば自然とニオイは弱まっていきます

ストレスによる口臭

ストレスにより唾液の分泌量が減りニオイが発生します。

私は、次のような経験があります。今日は待ちに待った彼女とのデート。

脇汗が止まりません。
口臭を気にし、いつもより歯磨き粉を多めで、力いっぱい歯磨きをします。

勢いよく玄関を飛び出し、待ち合わせの場所まで緊張しながら向かいます。
待ち合わせ場所に着き、彼女を待っていると
あれ?歯磨きしたっけ?」「やばい…臭い…」
これはあなたも経験あるのではないでしょうか。これはまさに緊張により、口の中が乾いてしまい起こる口臭です。

“雑巾のニオイ”の原因は肝臓!?

口臭の原因がわかったところで、”雑巾のニオイ”が発生する原因の肝臓について学んでいきましょう。

1.肝臓とは

肝臓とは、人間が生きていく上でなくてはならない臓器の一つで、人間の体内で一番大きい臓器です。

役割は、栄養素を貯蔵したり、有害物質の解毒や分解を行います。

私は、二十歳でお酒を飲むようになってからはじめて、肝臓を意識するようになりました。

2.肝臓の病気

肝臓の病気にはいくつかの種類があります。

一つに肝炎というものがあります。肝炎は、肝臓に何らかの原因で炎症が生じ、細胞が破壊され肝機能が低下していきます。

この肝炎は治療せずに放置してしまうと、肝硬変肝臓がんといった、さらに症状の重い病気へと進展してしまいます。

また、最悪の場合は肝不全命を落とすこともあります。

さらに、肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、何らかの炎症があっても自覚症状が出にくく、症状が出るころにはかなり病気は進行してしまっています。

症状には、黄疸(皮膚や白目が黄色く、尿の色が濃くなる)や皮膚の痒み発疹などがあり、口臭も症状の一つです。

口臭の中でも”雑巾のニオイ”は初期段階の症状で、病気が進むとアンモニア臭になっていきます。
口臭が”雑巾のニオイ”に加えて、最近おしっこの色が濃くなった、気付いたら体を掻いているといったことはありませんか?

3.肝臓の病気の原因

肝臓の病気になってしまう原因は、大きく3つあります。

一つ目が、ウイルスの感染です。
B型肝炎ウイルスやC型肝炎ウイルスという言葉、聞いたことがありますよね?

ウイルスは血液や体液を介して感染します。性交渉などがあげられます。

二つ目が、お酒の飲み過ぎによるものです。
肝臓では、アルコールを分解します。多量の飲酒を長年続けていると、肝臓に中性脂肪が蓄積される脂肪肝という病気になります。

放置すると脂肪肝から肝炎に、やがて肝硬変肝臓がんに進行していきます。

三つ目は、食べ過ぎによるものです。
いわゆる肥満です。
こちらに関してもメカニズムは二つ目と同じで、食べ過ぎが原因で肝臓に中性脂肪が蓄積され、脂肪肝になってしまいます。

“雑巾のニオイ”の口臭を改善するには

肝臓は「沈黙の臓器」ですので、”雑巾のニオイ”の口臭がするという症状が出たときには、病気は深刻化している可能性があります。

1.病院に行く

まずは検査を受けましょう。
内科・消化器内科などで肝臓を調べてもらいましょう。

また口臭はするけど”雑巾のニオイ”かは定かではないという場合は、歯科の口臭外来で原因を調べることもできます。

2.生活習慣の改善

軽症の場合は、生活習慣の改善により簡単に改善します。

特にお酒の飲み過ぎや、食べ過ぎ肥満だと自覚のある人は今すぐ生活習慣を見直しましょう。

・お酒
お酒に関しては、1、2杯の妥協が回復を遅らせます。禁酒が最も効果的です。

・食生活
主食・主菜・副菜のバランスの取れた食事を、一日3食しっかり取りましょう。糖質や脂質をとりすぎると肝臓に脂肪が蓄積しやすくなります。

・運動
適度な有酸素運動を定期的に行いましょう。

まとめ

”雑巾のニオイ”の原因は肝臓にある可能性が高いのです。

”雑巾のニオイ”の口臭がしているあなた、「やばい。病院に行かなければ」と思ったのではないでしょうか。

どんなに高価な歯磨き粉で歯を磨こうと、デンタルフロスで歯の間を掃除しようと変わらないわけです。

口臭は体の異常を教えてくれます

「ニオイ以外で教えてくれよ」と思いますが、肝臓のように初期症状がわからないといった病気には、ありがたいサインです。

口臭を抑えるためには、口の中を清潔にすることはもちろん、全身の健康が大切ということがわかったと思います。
日頃からバランスの取れた食事適度な飲酒量適度な運動を行い、良い生活習慣を取りましょう。
また、今回をきっかけに定期的に検診に行ってみてはいかがですか。

サイト運営者:太田 雄久

僕は、中年になって自分から発するニオイに気づかず、仕事やプライベートでの失敗を数多くしました。
当時は、ネットも今ほど充実しておらず、「ニオイで病院に行く」という発想もありませんでした。
人間は誰しもが老い、そして加齢臭は避けては通れない道なのです。
僕と同じように加齢臭が気になった人たちへ、良い情報提供をしようと特に加齢臭・口臭等のニオイに特化したサイトを立ち上げました。

ライターは看護師、薬剤師歯科衛生士医学部学生等医療関係者等による記事です。
全ての記事が医療法務の専門家による厳しいチェックを受けております。

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