【歯科衛生士が教える】口臭が気になってデートできない!そんな時の徹底対策

Pocket

サイト運営者:太田 雄久

僕は、中年になって自分から発するニオイに気づかず、仕事やプライベートでの失敗を数多くしました。
当時は、ネットも今ほど充実しておらず、「ニオイで病院に行く」という発想もありませんでした。
人間は誰しもが老い、そして加齢臭は避けては通れない道なのです。
僕と同じように加齢臭が気になった人たちへ、良い情報提供をしようと特に加齢臭・口臭等のニオイに特化したサイトを立ち上げました。

ライターは看護師、薬剤師歯科衛生士医学部学生等医療関係者等による記事です。
全ての記事が医療法務の専門家による厳しいチェックを受けております。

デートでは相手と近い距離で話すため、自分の口臭が気になって消極的になってしまう方もいるのではないでしょうか。

近い距離でも積極的にコミュニケーションを図るためには、普段からの対策、直前の対策、デート中の対策が必要です。

口臭が気になってデートができなくなる前に、徹底的に対策をして、口臭レスのデートを楽しみましょう。

知っておくべき口臭の種類

対策をする前に、口臭が発生する原因を知っておきましょう。

口臭の種類
  • 食べ物や飲み物に由来する口臭
  • 起床時や空腹時に発生する口臭
  • 歯石や歯垢
  • 歯周病
  • むし歯
  • 舌の汚れ
  • 膿栓(ニオイ玉)
  • 胃の不調

デート中の距離

新型コロナウイルスの感染拡大により、「ソーシャルディスタンス」という言葉が生まれました。

一方、感染拡大が起きるずっと以前から、「パーソナルスペース」という言葉が存在していたのはご存じでしょうか。

前者はその名の通り、人との間に一定の距離を保つことで、接触の可能性を減らすことを目的としています。
それに加えて、私達はマスクをして生活するのが当たり前になりました。

「離れている上にマスクもしているのだから、口臭なんて関係ない」という意識の方もいるでしょう。

しかし後者は、人と時と場合によって、口臭がダイレクトに届いてしまうくらい、かなりプライベートな空間を意味します。

パーソナルスペースとは

他人が自分に近づいた際に、許容できる限界の範囲のこと。年齢や性別、性格や育った環境などにより、個人差がある。

一般的に男性より女性の方が狭いと言われるが、関わりが深い人に対しては狭くなり、関わりが浅い人に対しては当然広くなる。

動物の世界において、縄張りを侵す対象は敵と見なす事と同じで、人間の世界においては緊張したり不快に感じたりする。

                                引用 カオナビ

つまり、デートをするような関係ならば、初対面の人よりも既に距離が近いでしょう。
デートを何度も重ねれば、心を許すようになり、距離はさらに狭まっていきます。

距離が近くなれば口臭も感じやすくなるため、ケアを怠っては相手を不快にしてしまう可能性が高いです。

タイミング別の口臭対策

デートの相手と近い距離で話すことをイメージしてみましょう。
「口がクサい人」というレッテルを貼られることだけは、避けたいですよね。

そのための口臭対策を、タイミング別にご紹介します。

普段からの対策

口臭を予防するためには、歯科医院でのプロフェッショナルケアが必要不可欠です。
きちんと歯磨きしているつもりでも、「磨いている」と「磨けている」は大きく違います。

3ヶ月に一度、忙しい方でも半年に一度は定期健診に行きましょう。
プロフェッショナルケアでは、専用の機械や器具を使って行われます。

歯垢や歯石の他にも茶渋やヤニなども一緒に除去し、ツルツルに研磨することで汚れもつきにくくなります。

清潔でツルツルな状態を、次回の定期健診までの間、維持することも重要です。
しかしながら、定期的に通院していればそれだけで大丈夫、という訳ではありません。

セルフケアがあってこそ、プロフェッショナルケアが活きてくるのです
歯磨きは毎日のことなので、食事をする度に食べカスや歯垢が、歯の表面に一定時間留まればむし歯や歯周病を引き起こします。

歯磨きに関しては、長年の磨きグセによって、死角になるような場所があることを忘れないで下さい。

磨き残された歯垢は、初めのうちは柔らかいものの、唾液の中のミネラルにより時間をかけて少しずつ硬くなるのです。
それがカチカチに固まった歯石へと変化していきます。

言い換えれば歯石の元は歯垢であり、固まってしまうと歯ブラシでは落とせなくなってしまいます。
柔らかいうちに歯ブラシで落としてしまうことが重要です

特に歯と歯の間のお手入れとして、補助用具の使用を習慣化すると大変効果的です。
歯科医院で使い方の説明を受けたり、お買い物ついでにドラッグストアなどで以下のものを購入して試してみて下さい。

  • 糸ようじ・デンタルフロス

歯と歯の間がぴったり閉じている方や、歯が重なり合っている部分に適しています。
歯並びがきつい部分はワックス付きのものを選ぶと通りやすくなります。

  • 歯間ブラシ

歯と歯の間の隙間が大きい部分に適しています。
メーカーによっては、4Sサイズ~4Lサイズまでありますので、隙間にあったサイズを使用しましょう。

  • ワンタフトブラシ・ポイントブラシ

歯ぐきが被っている親知らずの周囲や、喉に近い奥歯を磨くのに適しています。
重なり合った歯の周囲など、通常の歯ブラシで磨きにくい部分にもおすすめです。

  • スーパーフロス

つながった被せ物のダミー部分の下や、矯正装置の間を掃除する道具です。
習慣化できれば、セルフケア上級者です。

直前の対策

デート前日やデート当日はニオイの強い食べ物は避け、アルコールの摂取も控えたいところ
です。

胃の不調からも口臭が発生しますので、暴飲暴食にも注意して、快眠を心がけましょう。
普段からのケアにプラスすると、口臭予防に役立つアイテムもご紹介します。

  1. 洗口剤
    寝る前の歯磨き後に使用することで、寝ている間の細菌繁殖を予防します。
    就寝前の口の中の細菌数を減らしておくと、起床時の口のネバつきも軽減されます。
  2. 舌クリーナー
    舌の表面についた汚れも口臭の原因になります。
    強く擦ると、味覚を感じる味蕾を傷つけてしまうので、やさしくなでるようにして下さい。

デート中の対策

誰もが、デート中にはできる限り口臭を発生させたくありませんが、困ったことに口臭を発生しやすい場面が、デート中には多いようです。

それぞれに適した方法で対策していきましょう。

  1. 緊張による口の中の乾燥
    緊張すると唾液の分泌が減り、口の中が乾燥しやすくなります。
    乾燥すると細菌が繁殖し、口臭が発生します。

    対策はこまめに水分を補給することですが、緑茶を飲むとさらに効果的です。
    カテキンの抗菌作用により、細菌の繁殖を防ぐだけでなく、カテキンには消臭効果もあるので、相乗効果で口臭を防ぐことができます。

    また、一時的な対処にはなりますが、唾液の分泌を促すタブレットやフィルムなども効果的です。
    中には、乳酸菌が配合されているものや、舌の汚れも除去してくれるものもあります。
  2. 空腹による膵液(すいえき)ガスの発生
    空腹の時間が長く続くと、膵臓の膵液が胃で分解されてガスが発生します。
    そのガスが呼気に混ざって口臭になります。

    対策は、水分補給に加えてガムを噛むのがおすすめです。
    虫歯予防の観点からも、ガムは砂糖を含まない物を選びましょう

    ガムを噛んで胃に空気が送られると、空腹を紛らわすのにも効果的なようです。
  3. デート中の食事
    デート中に食事をした後、すぐに歯磨きができない状態ならば、当然口臭が発生しやすくなります。

    さらに、ニオイの強い食べ物が含まれていた場合は要注意です。
    対策は水分補給やガム、タブレットでできますが、ネギやニンニクなどを食べた場合には、牛乳やヨーグルトを含む飲み物とリンゴジュースで対策できます。

    乳製品に含まれる乳脂肪には、ニオイ成分を洗い流す効果が期待できます。
    また、リンゴに含まれるリンゴ酸には、ニオイの元を分解する効果があるためです。

まとめ

この記事では、近い距離でコミュニケーションを図るデートで、消極的になってしまわないために、必要な口臭対策についてお伝えしました。

整理するとこんな感じです。

この記事のまとめ
  • 口臭には種類が沢山あるため、適した対策が必要
  • 心を許し合った者同士ではパーソナルスペースも狭くなるため、口臭も感じやすくなる
  • デートで「口がクサい人」というレッテルを貼られないようにするためには、普段からの対策、直前の対策、デート中の対策が重要


近い距離で、口臭を気にせずデートを楽しむためには、相手に対する配慮が大切なのですね。デートのお誘いにいつでも応えられるように、正しく対策をしましょう。

サイト運営者:太田 雄久

僕は、中年になって自分から発するニオイに気づかず、仕事やプライベートでの失敗を数多くしました。
当時は、ネットも今ほど充実しておらず、「ニオイで病院に行く」という発想もありませんでした。
人間は誰しもが老い、そして加齢臭は避けては通れない道なのです。
僕と同じように加齢臭が気になった人たちへ、良い情報提供をしようと特に加齢臭・口臭等のニオイに特化したサイトを立ち上げました。

ライターは看護師、薬剤師歯科衛生士医学部学生等医療関係者等による記事です。
全ての記事が医療法務の専門家による厳しいチェックを受けております。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA