「足が臭い…」 その原因は病気だった!? どうやって臭う? 対策は?

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サイト運営者:太田 雄久

僕は、中年になって自分から発するニオイに気づかず、仕事やプライベートでの失敗を数多くしました。
当時は、ネットも今ほど充実しておらず、「ニオイで病院に行く」という発想もありませんでした。
人間は誰しもが老い、そして加齢臭は避けては通れない道なのです。
僕と同じように加齢臭が気になった人たちへ、良い情報提供をしようと特に加齢臭・口臭等のニオイに特化したサイトを立ち上げました。

ライターは看護師、薬剤師歯科衛生士医学部学生等医療関係者等による記事です。
全ての記事が医療法務の専門家による厳しいチェックを受けております。

筆者の妹の足がニオうと感じたのは、妹が小学生の時だったと思います。学校から帰ってきて、靴を脱ぎ、家の中を走るとむわっとした納豆のようなチーズのようなニオイがしたんです。

一瞬どこからニオっているのか分からなかったのですが、なにせ妹が筆者の目の前を通るたびにニオうのです。

思い切って妹に聞いてみると

なんだか最近足がかゆくて…足の裏も乾燥しててカサカサになってて…」と言うのです。治療を受けた方がよさそうだと思った筆者は、妹に病院に行くようにすすめました。

後日、病院で診察を受けると

なんとその正体は「水虫」

ムレていやなニオイがしたり、荒れたりしているだけだろうと思っていた筆者にとって、非常に意外でした。

このように、意外と足のクサさと病気の関係というのを知らない人は多いと思います。

今回はこの足のニオイと病気についてまとめていきますので、よく分からない足のニオイに悩んでいる人は特に、この記事を読んでほしいと思います!

1)足のニオイがしたときの病気ってどんな感じ?

先程の筆者の例にもあるように、足のニオイがしたときには病気の可能性があります。ニオイが気になる病気なんてあまり想像がつきませんよね

そこで足のニオイに特に関係している二つの病気について、事例を紹介しますので、皆さんも一緒にどんな病気か考えてみましょう!

事例1)

「36歳の男性です。最初は、足からなんだかいつもと違う発酵したようなニオイがして、気になる程度だったんです。しかし、つい最近から足がかゆくて仕方ありません。丁度娘を連れて市民プールに遊びに行ってから、なんだかおかしくなってきた気がします。仕事では、ほとんどの時間を営業の外回りで使います。歩いている時間も多いですかね。」

事例2)

「24歳女性です。夏になって足のニオイがひどくなりました。 運動部の部室みたいな汗クサさがあります。小学校高学年からよく汗をかくようになりました。特に手と足の汗が多くて、暑かったり緊張したりしていなくても、汗が出続けることがあります。しょっちゅう足の皮もむけて気になります。」

2)足のニオイと病気①(水虫)

先程足のニオイと病気の二つの例について見ていきました。皆さんはどんな病気か分かりましたか?それでは、まずは事例1)の場合について答え合わせをしていきましょう。

さてこの男性の病気お分かりの方も多いと思いますが、これは「水虫」です。筆者の妹の例ともよく似ています。

水虫は、白癬菌という菌が皮膚の表面で繁殖することで起こります。この病気はインフルエンザや風邪と同様、ウイルスや菌が人から人へ感染することで起こります。

白癬菌は、水虫にかかった人からはがれ落ちた皮膚を踏んだりして、菌が自分の皮膚に付着します。

そうして洗いきれずに残った菌が、繁殖し、皮膚内に入り込んでいくことで発症するのです。

この例の男性は、先日市民プールへ行った、と話していますよね?

つまり、多くの人がはだしで歩き回る、プールやジム、銭湯などは水虫をもらいやすいスポットになっているのです。

このようなスポットに行った後に、足のニオイが気になるようであれば、水虫の可能性が高いでしょう。

また、この男性のように、長時間の外での営業などで革靴を履き続けるなど、足が蒸れやすい環境になりがちであるなら、なおさら水虫になりやすくなります。¥

他にも

・赤く、ジュクジュクしたものができた

・足の裏や指の間、土踏まず周辺がかゆい

・水疱(すいほう)ができている

・足の裏やかかとがカサカサと乾燥している、皮がむける

などの症状が見られたら、より水虫を疑いましょう。

3)足のニオイと病気②(多汗症)

それでは、続いて事例2)の答え合わせをしていきましょう。

この女性が悩んでいる病気それは多汗症です。

「水虫」に比べると、あまりなじみのない病気かもしれません。

多汗症」とは人よりも汗の量が多くなっている状態のことで、主に思春期ごろまでに発症すると言われています。

体のどこかに異常がありそうですが、人よりも汗が多くなる原因が分からない場合が多いとされているんです。

また、ニオイを発する菌は、水虫の原因菌「白癬菌」と同様、高温多湿の場所を好みます。

多汗症の人の足は常に湿った状態で、活動中は特に靴の中が高温になりやすくなるので、足がクサくなりやすいのです。

4)足のニオイの予防と対策

たとえ病気が原因と言っても、足のニオイが十分予防することができますし、病気になってもニオわないようにする対策をとることができます。

最も大事なことは、ニオイを発する菌を繁殖させないことそのために、以下のことに注意しましょう

 ①足は清潔に保つ

そもそも、ニオイの原因となる菌がいなくなればいい!という考え方ですね。でも、菌はすぐに繁殖するので、完全にいなくなるようにすることは難しい。

なので、菌が溜まりやすい所を中心に洗うことで、できる限り菌の数を減らしていきます。爪の間や指の間、しわの部分などを、弱酸性のせっけんで丁寧に洗いましょう。

そうすることで、ムレからくるニオイも軽減できますし、病気からくるニオイも予防できるのです。ただ、張りきってゴシゴシ洗いすぎるのもよくありません。

皮膚を傷つけてしまうと、そこから菌が侵入し、病気の原因となります。

筆者の妹も、水虫で病院を受診し、「あくまで皮をむいたりしないように丁寧に洗うように」と医師から指導を受け、実践するようになると、それ以来全く足のニオイがなくなりました!

 ②履くものに気を付ける

ニオイの原因菌は高温多湿の場所を好むという話をしたと思いますが、逆に乾燥したところは非常に苦手なんです。

したがって、高温多湿な環境になりやすい靴や靴下などの「履くもの」を意識するだけで、十分にニオイを防ぐことができますよ。

例えば

・同じ靴を履き続けない

・革靴、ブーツなどといった通気性の悪い靴ではなく、メッシュ生地の通気性の良さそうな靴を 履く

・仕事上革靴を履かなければならない場合は、使っていない時に靴の中に乾燥材を入れておく

・普段使用する靴に殺菌スプレーをかける

・洗濯した靴下は完全に乾ききった状態で履く

などがあります。

③病院を受診する

どんなに予防していても病気になることはあります。どうしても足のニオイが消えなかったり、病気の他の症状がつらかったりする時は、悩まず病院を受診しましょう。特に多汗症の場合は、足のニオイの「予防」として大切です。

完全に治すことはできませんが、汗を出にくくする薬や治療を受けることが可能ですよ。

水虫」を疑う場合は皮膚科多汗症」の場合は、日帰り治療を専門とするクリニックや美容系クリニックの受診がおすすめです。

また、足以外に全身の様々なところからいやなニオイがする場合は、糖尿病や肝臓系の病気であることも考えられます。

ニオうことに加えて、全身に体調不良がある時はすぐに医療機関を受診した方が良いでしょう。

まとめ

足のニオイの原因となる病気はあまり知られていません。

「ちょっと汗がニオうだけだろう」

「ほっとけばそのうち消えているはず」

というような甘い考えが、病気を知らないうちに進行させているかもしれません。

そのような重い事態にならないためにも、まずはニオイの原因菌が繁殖しないような環境づくりを意識しましょう。

サイト運営者:太田 雄久

僕は、中年になって自分から発するニオイに気づかず、仕事やプライベートでの失敗を数多くしました。
当時は、ネットも今ほど充実しておらず、「ニオイで病院に行く」という発想もありませんでした。
人間は誰しもが老い、そして加齢臭は避けては通れない道なのです。
僕と同じように加齢臭が気になった人たちへ、良い情報提供をしようと特に加齢臭・口臭等のニオイに特化したサイトを立ち上げました。

ライターは看護師、薬剤師歯科衛生士医学部学生等医療関係者等による記事です。
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