口臭から防虫剤のニオイがする!それって要注意!?正しい対処法あります

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サイト運営者:太田 雄久

僕は、中年になって自分から発するニオイに気づかず、仕事やプライベートでの失敗を数多くしました。
当時は、ネットも今ほど充実しておらず、「ニオイで病院に行く」という発想もありませんでした。
人間は誰しもが老い、そして加齢臭は避けては通れない道なのです。
僕と同じように加齢臭が気になった人たちへ、良い情報提供をしようと特に加齢臭・口臭等のニオイに特化したサイトを立ち上げました。

ライターは看護師、薬剤師歯科衛生士医学部学生等医療関係者等による記事です。
全ての記事が医療法務の専門家による厳しいチェックを受けております。

口臭は誰でも気になるデリケートな問題ですよね。
直前に食べたものが影響する一時的な口臭は、念入りな歯磨きで解消できることが大半です。

ただ、それが独特なニオイを放っていたり、歯磨きしてもまだニオウなら直ちに正しく改善する必要があります。

数年前、私の弟が久しぶりに実家に帰ってきたときにこんなことを言ってきました。

「自分の口の中が防虫剤クサイんだけど、なんかやばいかな」

どれどれ、とニオイを嗅いでみると…

確かに、クサイ…防虫剤のような、古いタンスのニオイというか、ツンと鼻につく不快臭。

聞けばもう半年ほど悩んでいるらしい。
これは放置できない!職場で噂されたら身内ながら恥ずかしい。
なにより婚活中の彼にとってタンスくさい口臭なんて致命的すぎる。

という訳で、今回はこの時の経験をもとに防虫剤のニオイの口臭についての情報と対処法をお伝えします。

防虫剤のニオイって何?

防虫剤のニオイと聞いてピンとこない方は「タンスのニオイ」といえばイメージできると思います。

衣類を害虫から守るために、タンスに入れるナフタリンという成分の防虫剤です。
クセがあり、鼻につくキツメの刺激臭がします。

衣替えの時期に久しぶりにタンスを開けると、このナフタリンのニオイで気分が悪くなったり、服についたナフタリンのニオイを取るのに苦労した方も多いのではないでしょうか。
我が家ではあのニオイが苦手で今は無臭タイプの防虫剤に切り替えました。

でも、なぜ防虫剤のニオイが口臭に?
次の項目で、その原因と対策をお伝えしようと思います。

口臭の原因と対策

口臭にはさまざな原因がありますが、防虫剤のニオイの口臭の原因は主にふたつあります。

  • 内臓疾患
  • 口腔内のトラブル

ひとつずつ見ていきましょう。

内臓疾患による口臭の理由

消化不良

胃腸の働きの低下により食べ物がうまく消化できなくなります。
そのため、胃腸内に長い時間食べ物が停滞します。
その時に老廃物や停滞した食べ物が発酵して悪臭を発生させます

また、早食いなどをしてちゃんと噛み砕かれないまま飲み込んでしまうと消化不良になりやすくなります。

予防法

  1. 飲みすぎ、食べすぎを控える。
  2. 早食いにならないよう、しっかり噛んで食べることを意識する。
  3. 規則正しい食生活を心がける。
  4. 刺激物やアルコールの適量を心がける。

副鼻腔炎(蓄膿症)

鼻の横や上にある空洞(副鼻腔)に細菌が入り込むことによって炎症が起こる症状を副鼻腔炎といいます。
それが慢性化すると蓄膿症になります。

副鼻腔内に溜まった鼻汁や膿が吐く息に混じって口臭となり、さらに鼻づまりによる口呼吸で、口臭も強くなります。

対処法

気になる口臭に加え、次のような症状があれば耳鼻咽喉科、口腔外科を受診しましょう。

  1. 鼻づまりがなかなか治らない
  2. 粘り気が多く、緑色の鼻水がでる
  3. 目の奥や鼻の横が重い感じがする
  4. 鼻水から嫌なニオイがする

口腔内トラブルによる口臭の理由

ドライマウス

過労やストレスによって自律神経のバランスが崩れると、体にさまざな不調が現れます
特に口臭に結びつきやすいのはドライマウスでしょう。

唾液の量が減り、口の中が乾燥気味になる症状です。
唾液には口の中を清潔に保とうとする殺菌作用があります。
唾液の分泌量が減ると、口の中の細菌が増え口臭の原因になります。

口の中が粘つく、舌が痛い、などの症状があればドライマウスを疑ってみましょう。

対処法

  1. 加湿器を使う。
  2. 水分をこまめに摂り、口の中を潤す。
  3. ガムを噛むなどして唾液の分泌を促す。
  4. 鼻呼吸を心がける。

市販薬を含め、処方されている薬の中には副作用としてドライマウスがあるものもあります
医師や薬剤師に自分の服用している薬にドライマウスの副作用があるか確認し、相談してみましょう。

舌苔(ぜったい)

鏡で自分の舌を見てみましょう。ひだひだの苔のようなものが見えますか?
それがもし全体に白く分厚くなっていたら、食べかすなどがそこに絡まって汚れになっているかもしれません。

対処法

舌専用のブラシなどで掃除しましょう。ドラッグストアなどで入手できます。
しかし舌苔は誰にでもありますので、気にしすぎて掃除しすぎないように気を付けましょう。

歯垢(プラーク)

歯に食べかすなどが付着すると、そこから細菌が繁殖します。
食後だいたい4時間~8時間で細菌の繁殖が始まり、それが固まりとなったものが歯垢です。プラークとも呼ばれます。

白色または黄白色をしていて、触ると粘りがあります。
歯の表面や歯と歯茎の境目などに付着して、独特の嫌なニオイを発生させます。

対処法

食後の念入りな歯磨きが大切です。歯垢は特に磨きにくい歯と歯茎の隙間や歯の裏側、親知らずの奥などに溜まりやすいです。
通常の歯磨きに加え、歯間ブラシ、殺菌作用のあるデンタルリンスなどを使うとよいでしょう。

歯石

不十分な歯磨きにより、歯垢が取りきれないことがあります。
そこへ唾液に含まれるカルシウムやリン酸が付着し、歯垢は石灰化します。
固くなった歯垢は歯の裏側や、歯と歯茎の境目などに付着し歯石となります。

歯石を放置すると、そこへまた歯垢が溜まり石灰化を繰り返します。
やがて歯石の範囲は広がり、その下にある歯茎が炎症を起こします。
歯石は細菌の塊なので、口臭の原因であることはもちろん、歯茎の炎症も重なり、悪臭を発生させます。

対処法

自分で除去するための、歯科用スケーラーという器具もドラッグストアなどで入手できます。
ただ、取り残しがあったり誤って歯茎を傷つけてしまうこともあるので歯科医で除去してもらうのがおすすめです。

虫歯

虫歯の原因は、ミュータンス菌という虫歯菌です。
虫歯菌が繁殖すると、酸が歯を溶かして穴を開けます

その穴に歯垢や食べかすが溜まると腐敗し、口臭が発生します。
虫歯菌はやがて歯の神経までも達します。
死んだ歯の神経は腐り、強い口臭となります。

歯周病

45歳以上の日本人のうち過半数が感染しているといわれる歯周病は老若男女に関係なく発症することがあります。
なんと「日本人が歯を失う原因の第1位」がこの歯周病。

歯周病菌が歯周ポケット(歯と歯茎の境目)に入り込み、歯茎や歯を支える顎の骨に炎症をもたらす病気です。
初期では自覚症状がほとんどなく、静かに進行していきます。
やがて歯茎からの出血、腫れなどの症状が現れてきます。
この時初めて歯科医を受診する方も多いでしょう。
しかし虫歯ほど痛みがなく、症状が一時で落ち着くこともあります。

放置してしまうと歯茎の中に膿がたまり、痛みが出てきます。
進行すると歯を支えている骨が溶け、歯がぐらつき始めます。
そして最悪の場合、歯が抜け落ちてしまいます。

歯周病のもっともわかりやすい症状は強い口臭
歯周病菌のひとつであるジンジバリス菌は強烈なニオイをともなうガスを発生します。

おそらく、防虫剤のような口臭の原因の多くはこの歯周病ではないでしょうか。
冒頭での私の弟の口臭の原因はまさしくこの歯周病でした。しかも虫歯も数本…。

対処法

虫歯や歯周病の口臭は病的口臭です。
いくらしっかり歯磨きをして、サプリを飲んでも根本的な解決にはならず、治療しなければ口臭も完治しません
まずは歯科医を受診しましょう。

治療だけではなく、正しい歯磨きの仕方などもしっかり指導してもらえます。

まとめ

いかがだったでしょうか?

防虫剤のニオイの口臭って食べたものが起因する口臭とは違うな、ちょっとやっかいそうだなと感じましたか?
でも、こう考えてみてはいかがでしょうか。

なんだ、病院に行けば治るんだ!

そうです、これだけです。防虫剤のようなニオイという特殊な口臭はほとんどが根本的な原因を治療できるのです。
そして口腔内のトラブルというのは放置していると他の疾患にもつながる可能性もあります。

  • きちんと治療すれば口臭のない人生が待っています!
  • 自信をもって人と話せます。毎日が楽しくなります!
  • 口の中が健全なことによって病気のリスクも減らせます!

これは歯周病と虫歯を治療して自信をもって婚活を成功させた弟を見て私が感じたことです。
正確にいうと、婚活ではなくて自然に彼女ができたそうですよ~

わたしも弟を見習い、かかりつけの歯科医で定期健診を欠かさないようにしています。
歯のクリーニングはもちろん、初期の小さな虫歯も見つけてもらえるのでいいことずくめですね。

サイト運営者:太田 雄久

僕は、中年になって自分から発するニオイに気づかず、仕事やプライベートでの失敗を数多くしました。
当時は、ネットも今ほど充実しておらず、「ニオイで病院に行く」という発想もありませんでした。
人間は誰しもが老い、そして加齢臭は避けては通れない道なのです。
僕と同じように加齢臭が気になった人たちへ、良い情報提供をしようと特に加齢臭・口臭等のニオイに特化したサイトを立ち上げました。

ライターは看護師、薬剤師歯科衛生士医学部学生等医療関係者等による記事です。
全ての記事が医療法務の専門家による厳しいチェックを受けております。

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