突然ですが、加齢臭やワキガに悩んでいませんか?自分のニオイが気になることはありませんか?
筆者は割と汗っかきなタイプで、特に夏になるとニオイに敏感になっていつもデオドラントスプレーを持ち歩きます。
そんな筆者にこんな質問をされたとしましょう。
あなたのニオイの原因はワキガや加齢臭だと思いますか?
ワキガかあ…微妙だけどイメージ的にワキガというほど重くはないかな…じゃあ加齢臭だと思う?と言われれば
いや違う違う、だってまだ筆者は20代だもの、とはっきり否定できます(笑)
では、最近自分のニオイが気になる50代ではどうでしょう?この質問に対して、きっと自分のニオイの原因が加齢臭なのかワキガなのか、悩む人が増えるでしょう。
なぜなら“加齢臭は年を取ると出てくる”というイメージはありますが、それ以外の特徴やワキガとの違いはあまり意識されていないからです。
今回はそのあまり知られていない加齢臭とワキガの特徴やその違いについて迫り、対策をお伝えしていきたいと思います。
1)加齢臭って?
「加齢臭」という言葉は非常に皆さんにとって、よく耳にするなじみ深いものであるでしょう。
それはなぜか?理由は簡単。加齢臭に悩む人は非常に多いからです。
筆者の父も、もうすぐ還暦を迎えますが、大体5年くらい前からいかにも「おじさん」という感じのニオイになってきました…
加齢臭というと、筆者と同じように「おじさん」というイメージを持つ方も多いと思いますが、実はこれ半分正解で半分間違っています。
加齢臭というのは、皮脂(皮膚の表面に出てくる油汚れ)の中に含まれる物質が原因で発生するのですが、その物質は男性ホルモンによって分泌が促進されます。
また、年を追うごとに加齢臭の原因物質が酸化することでも発生するので、“年を取ってきた男性=おじさん”に多く見られるのです。
逆に加齢臭はおじさん特有のものだ、と思うのはある意味間違っていて、実は女性にも加齢臭があるのです。特に体の機能が大きく変化する閉経後の女性では、加齢臭が強くなると言われています。
また加齢臭のニオイは
青クサさと脂クサさを混ぜたニオイ
チーズや古本のようなニオイ
とよく表現されます。
2)ワキガって?
「ワキガ」という言葉も「加齢臭」と同じようによく耳にしますよね。 この病気で悩んでいる人も非常に多いと言えるでしょう。
実際にヤフー知恵袋では以下のような「ワキガ」での相談が非常によく見られます。
- ワキガです。普段も相当なニオイに悩まされていますが、最近食べ物によってニオイが強くなると感じています。どうすればよいでしょうか? 治療した人はいますか?
- 女子高校生です。自分はワキガかもしれません。
- 耳垢が湿っている、脇毛が濃い、ティッシュを5分脇に挟むと匂いがする、という症状があります。
- 病院にかかったらしてもらえることはありますか?
- ワキガに悩んでいます。おすすめの制汗剤があれば教えてください。
などなど…
話は変わりますが、「ワキガ」とは医学用語で「腋臭症」と言われます。
その名の通り“腋窩=わき”からいやなニオイを発する状態です。
ニオイが生じやすい年齢などは特にないと言われていますが、ほとんどの人は思春期頃(中高生あたり)から発症すると言われており、発症に大きな男女間の差もないといいます。
それでは、ワキガではどこの部分がどのようにニオっているのか。これも気になることでしょう。それを知るには「汗腺」というものを知る必要があります。
汗腺とは人の体の表面に非常に多く存在する、汗を出す場所のことで、「エクリン腺」と「アポクリン腺」という2種類があり、それぞれ出す汗には特徴があります。
「エクリン腺」からはさらさらした無色無臭の汗が出ます。ジョギングをした時など、「爽やかに汗を流した!」と感じたら大体この汗です。
一方「アポクリン腺」からはねばねばして、皮脂と混じったようなニオイのある汗が出ます。
皮脂をたくさん含んでいるので、細菌が繁殖しやすく、その影響でニオうのです。もうお分かりかと思いますが、ワキガではこの「アポクリン腺」から出る汗が異常に多いことで起こるのです。
3)加齢臭とワキガの違い
加齢臭とワキガにはたくさん違いがありますが、特に知っておくべき4つの違いについて説明していきましょう。
①ニオイ
これは先程もお伝えしましたが、加齢臭とワキガは同じ「クサい状態」とはいえど「どんなニオイか」は少し違います。
加齢臭では青クサさに一般的に古いような、発酵したようなニオイがします。一方ワキガでは脂クサさ(いわゆる汗クサさ)がします。
②ニオう場所
加齢臭は全身の皮脂からニオうので、もちろん全身からニオうということになります。
しかし、特にニオイを発する部分というものがあるわけで、それはニオイの原因となる皮脂が出やすかったり溜まりやすかったりする頭皮や耳の後ろ、胸元、お腹などになります。
そしてワキガでは、説明した通り脇(わき)からニオうもののみを指します。
③ニオう時期
一般的に、加齢臭は40代頃(中年と呼ばれる頃)から、ワキガは思春期(中高生頃)から発症します。
ただ、このようにニオい始める時期はありますが、軽減されたり消失したりする時期には大きな個人差があります。
つまり加齢臭とワキガの両方に同時に悩まされる可能性もある、ということです…
④原因
原因もニオい方と同様、前の説明の項目でお伝えしましたね。
加齢臭の原因は体全体の皮脂の酸化
ワキガの原因は「アポクリン腺」から出るニオう汗です。
4)加齢臭やワキガへの対策
加齢臭やワキガには違う部分もあるものの、同じところもあります。
それは、体の中から分泌されるものがニオイの原因となっている、ということです。 そのため、加齢臭やワキガの基本的な対策として、生活習慣の改善があります。
例えば、ファストフードやスナック菓子などの脂質が多く含まれる食品の摂取を控えたり、たばこやお酒の取りすぎに注意したり、適度な運動時間を確保するなど…
これらは、一見ニオイと全く関係なさそうですが、ニオイの原因となる皮脂と脂肪の多い食品の摂取は大きく関係していますし、その食べ物をエネルギーとして分解・吸収するために運動することも大切です。
もちろん「こんな対策しても全く効かない」「すぐに効果が欲しい」という方もいらっしゃるでしょう。
加齢臭にもワキガにも病院で受けられる治療法はあります。
例えば、加齢臭にはボトックス注射、ワキガにはアポクリン腺除去手術というものがありますよ。
医療的な治療である分、ある程度の時間と金額がかかりますが、最も効果を得られる手段と言ってよいでしょう。
治療を検討する際には、保険適用で治療を行ってくれる病院とそうでない病院があるので、一度ホームページなどで確認するのが良いでしょう。
それ以外にも消臭スプレーや香水などでニオイをごまかすなどの方法がありますが、これらは一時的にニオイを抑えるものなので、とりあえずの対策には良いかもしれません。しかし、やはり長期的な悩みになりかねないからこそ、原因をなくす対策をしてほしいと思います。
【結論】
加齢臭とワキガは同じいやなニオイに悩まされるものであるからこそ、対応に迷いがちですが、ニオう仕組みを知ることでおのずと対策は見えてきます。
大事なのは体の中から変えること。
これを意識してちょっとでも乱れた生活を改善してみましょう。
僕は、中年になって自分から発するニオイに気づかず、仕事やプライベートでの失敗を数多くしました。
当時は、ネットも今ほど充実しておらず、「ニオイで病院に行く」という発想もありませんでした。
人間は誰しもが老い、そして加齢臭は避けては通れない道なのです。
僕と同じように加齢臭が気になった人たちへ、良い情報提供をしようと特に加齢臭・口臭等のニオイに特化したサイトを立ち上げました。
ライターは看護師、薬剤師、歯科衛生士、医学部学生等医療関係者等による記事です。
全ての記事が医療法務の専門家による厳しいチェックを受けております。
僕は、中年になって自分から発するニオイに気づかず、仕事やプライベートでの失敗を数多くしました。
当時は、ネットも今ほど充実しておらず、「ニオイで病院に行く」という発想もありませんでした。
人間は誰しもが老い、そして加齢臭は避けては通れない道なのです。
僕と同じように加齢臭が気になった人たちへ、良い情報提供をしようと特に加齢臭・口臭等のニオイに特化したサイトを立ち上げました。
ライターは看護師、薬剤師、歯科衛生士、医学部学生等医療関係者等による記事です。
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